関連記事
北朝鮮リスクが意識される中、9月9日の北朝鮮建国記念日には要注意?! 住信SBIネット銀行(三井智映子)
*09:14JST 北朝鮮リスクが意識される中、9月9日の北朝鮮建国記念日には要注意?! 住信SBIネット銀行(三井智映子)
こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。
まずは先週のおさらいから。8月29日に北朝鮮による弾道ミサイルが北海道上空を通過したことで、リスクオンの流れから日経平均や欧州株が一旦下落したものの、週末にかけて3日続伸となりました!ただ、北朝鮮は3日、6回目の核実験を行い成功したと発表するなど地政学リスクは依然として残っています。発表を受けて、トランプ米大統領は北朝鮮とビジネスを行うすべての国との貿易停止を検討していると表明、マティス米国防長官は「数多くの軍事的選択肢を準備している」と北朝鮮に対して警告しました。市場ではリスク回避姿勢が一段と強まっています。レポートでは、『北朝鮮情勢を巡る緊張感の高まりに市場がどのような反応を示すのか、また今週末9日は北朝鮮の建国記念日にあたるだけに更なる挑発行動が懸念されます』と伝えています。
さて、今週の注目ポイントはどこなのでしょうか?
「ウィークリーレポート」では直近の経済指標の結果に注目し、『先週8月30日に発表された米4-6月期GDP改定値は前期比年率+3.0%と速報値から上方修正されたほか、先週末発表の米8月ISM製造業景況指数は6年4ヵ月ぶりの高水準となるなど米国経済の堅調地合いを確認する結果となっています。一方、8月雇用統計は予想を下回ったものの過度な悲観は聞かれず、むしろ季節的要因による一時的な低下として就業者数の伸び悩みや失業率の悪化に対する懸念も限れています』と分析しています。
さらに、景況感が上向く一方でFRBの年内利上げ観測は後退していることから、今週予定されている複数のFRB要人の発言にも注目し、『9月20-21日のFOMCではバランスシートの縮小開始が予想されるだけに、米長期金利の行方がドル相場を左右しそうです』とレポートでは紐解いています。
また、為替に関しては、『5日から再開される米議会、債務上限問題や税制改革、さらにハリケーン・ハービーの救済法案が債務上限問題進展の支援材料になるとの見方もあるだけに、懸念材料の一つが消化されることになればドルの下値支援になりそうです』と伝えています。
7日のECB理事会については、『早期緩和縮小を主張するドイツに対して、緩和縮小は慎重かつ緩やかなペースで進めるべきとの南欧各国とのECB内部での調整をドラギ総裁がどのようにまとめるのかユーロの行方が注目されます』とのことで、ユーロは今年右肩上がりでユーロ高の継続が懸念されていますが、『7日のECB理事会後の反応に注目です』としています。
そして北朝鮮リスクに関しては、『9日の建国記念日に向けて挑発行動が懸念される北朝鮮情勢を巡る各国の対応や要人発言には注意が必要です』と呼びかけています。
最後に、今週の主な経済指標・イベントを。
下記が予定されています。
6日
日:7月 毎月勤労統計調査
独:7月 製造業新規受注
米:7月 貿易収支、8月ISM製造業景況指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)、ダラス連銀カプラン総裁講演
7日
日:前週分対内対外証券投資 、景気先行指数
独:7月 鉱工業生産
仏:7月 貿易収支、7月 経常収支
欧州:ECB理事会、ドラギECB総裁会見
米:新規失業保険申請件数(前週分)、4-6月期労働生産性(改定値)、単位労働コスト(改定値)、クリーブランド連銀メスター総裁講演
8日
日:8月 景気ウォッチャー調査、7月 経常収支、7月 貿易収支、4-6月期GDP(改定値)
中国:8月 貿易収支
スイス:8月 失業率
独:7月 貿易収支、7月 経常収支
仏:7月 財政収支、7月 鉱工業生産
英:7月 鉱工業生産指数、7月 製造業生産指数
米:7月 卸売在庫、7月 消費者信用残高、NY連銀ダドリー総裁講演、カンザスシティー連銀ジョージ総裁講演、フィラデルフィア連銀ハ-カー総裁講演
9日
北朝鮮:建国記念日
今週はかなり多いですが、しっかりと押さえてまいりましょう!
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》
スポンサードリンク