米長期金利はさらに低下する可能性も

2017年5月31日 14:58

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記事提供元:フィスコ


*14:58JST 米長期金利はさらに低下する可能性も
 市場参加者の大部分は6月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイント追加利上げが決定されると予想している。ただし、一部の市場関係者の間からは「米バランスシートの縮小規模や2018年度における国債発行計画が明らかになるまでは、米長期金利の動向を予測することは難しい」、「経済指標が悪化した場合、10年債利回りはもう一段低下する可能性がある」との声が聞かれており、利上げ実施後にドル上昇を阻む要因になるとみられている。

 なお、米バランスシートの縮小開始は今年10-12月期となり、縮小作業の完了は2020年末頃になるとの見方が多いようだ。年内の利上げについては6月と9月に0.25ポイントの追加利上げが実施されるとの予想が多いが、インフレ見通しに大きな変化がなければ、バランスシートが縮小する過程でも(2018年以降)緩やかなペースでの利上げは可能との見方も出ている。《MK》

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