三菱自、次世代SUVコンセプトカーを上海国際モーターショーに出展

2017年4月12日 06:37

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「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」(三菱自動車発表資料より)

「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」(三菱自動車発表資料より)[写真拡大]

  • 「MITSUBISHI eX Concept」(三菱自動車発表資料より)

 三菱自動車は11日、19日から28日まで開催される「上海国際モーターショー」に出展する2台のSUVコンセプトカーを発表した。中国で初披露となる2台は、次世代の電動技術と四輪制御技術を取り入れた同社のクルマづくりの方向性を示すSUVコンセプトカー「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」と「MITSUBISHI eX Concept」。ほかにも、中国政府が普及を促進している「新エネルギー車」に該当する「アウトランダーPHEV」を参考出品するほか、現地生産の「アウトランダー」などを展示する。

 「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」は、独自の先進的なトリプルモーター方式のプラグインハイブリッドEVシステム(以下、PHEVシステム)や四輪制御技術を搭載した次世代クロスオーバーSUVの最上級モデルと位置づけられている。

 PHEVシステムは、次世代の大容量駆動用バッテリー、高出力・高効率のトリプルモーター、発電・動力性能を向上させたPHEV専用エンジンなどで構成される。力強い走りを実現するとともに、EV航続距離120km、総航続距離1,200km以上という長距離運転を可能にする。

 また、フロントに1基、リヤに2基で構成するトリプルモーター方式のフルタイム4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」による高次元の操縦安定性を備える。通信と車載カメラやセンサーで事前に得たルート・天候・路面などの情報をもとに、きめ細かい電費・燃費などの消費エネルギーマネージメントや、さまざまな状況に適した四輪統合制御を行うことで、同車の性能と機能を最大限に引き出す。

 「MITSUBISHI eX Concept」は、ツインモーター方式の次世代EVシステムと四輪制御技術を搭載したコンパクトSUVのコンセプトカー。デザインは、コンパクトSUVにクーペスタイルを融合させ、アクティブに仕上げられている。

 EVシステムは次世代の大容量駆動用バッテリーと小型・高出力・高効率モーターなどで構成され航続距離400kmを実現。駆動用バッテリーを車両下部にレイアウトすることで低重心化を図り、フロントに1基、リヤに1基のツインモーター方式フルタイム4WDおよび車両運動統合制御システム「S-AWC」により、操縦性と卓越した安定性を発揮する。また、次世代の情報システムを活用したコネクティッドカー技術や先進の予防安全技術を組み合わせた自動運転技術を搭載する。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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