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Tesla、電気自動車にお絵かき機能を搭載
あるAnonymous Coward 曰く、 米電気自動車メーカーTesla Motorsは、同社の電気自動車向けに定期的にソフトウェアアップデートを提供し、機能の強化を行っているのだが、3月末に配信された新たなソフトウェアバージョン8.1(17.11.3)では、「お絵かき機能」が新たに追加されたそうだ(Electrek、Fortune)。
このアップデートは内蔵の3GまたはLTEモデムを経由して配信される。新たに追加されたお絵かき機能はタッチパネルを利用して落書きができる隠し機能で、インストール後にセンターコンソールのTマークを3回押すと起動する。また、描いた絵をテスラに送信することもできるそうだ。同社CEOのイーロン・マスク氏は利用者から送られた絵をTwitterで公開している。
ちなみにテスラの車両は古いバージョンのLinuxカーネルやWebKitを使用しており、利用者からは使い勝手の悪さや互換性の面で不満が出ていた。バージョン8.1ではこれらも更新される予定だったが、自動運転機能が優先されたようだ。自動ワイパー、自動ハイビーム、自動緊急ブレーキや速度標識の読み取り、縦列駐車機能の実装なども先送りとなっている。
実装当初の運転支援システム「エンハンスト・オートパイロット」は時速35マイル(56km/h)までと動作する速度が制限されていたが、この制限は段階的に引き上げられ、今回のアップデートでは時速80マイル(128km/h)まで動作するようになった。前車がいる状態ならば、停止状態からも速度維持と車線維持機能を有効にできるようになった。Electrekによれば、画角が異なる3台の正面カメラのうち1台のカメラで作動していた運転支援システムが、2台を使用するようになった。これが速度引き上げにつながったようだ。側方カメラや後方カメラはまだ使用されていないようだ。
テスラ社の現在のラインナップで最も安価なモデルS 60は、本体価格865万円で販売されている。車両はディーラーには販売されず、オンラインで受注後に生産される。店頭受け取りの場合は、カリフォルニア州フリーモント工場からの配送料は無料だ。アップデートと前後してマスク氏はTwitterでファンの質問に答え、年末に発売予定のモデル3にヘッドアップディスプレイが搭載されるといううわさを否定した。速度計はセンターコンソールのタブレット状ディスプレイにポップアップ通知されるという。
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