トヨタとNTT、「コネクテッドカー」向けICT基盤の研究開発に関して協業

2017年3月28日 08:46

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記事提供元:エコノミックニュース

 トヨタ自動車とNTTは自動車の超高速無線通信の技術で提携する。トヨタが保有する「自動車に関する技術」とNTTグループ各社が保有する「ICTに関する技術」を組み合わせて、いわゆる“繋がるクルマ”コネクテッドカー分野での技術開発・技術検証及びそれらの標準化を目的に協業を行なうことで合意した、と正式に発表した。

 トヨタとNTTグループは、各社が持つ技術やノウハウを共有し、クルマから得られるビッグデータを活用することで、事故や渋滞といったさまざまな課題の解決や、ユーザーへの新たなモビリティサービス提供に必要な技術の研究開発に取り組む。NTTドコモが開発する第5世代(5G)と呼ばれる技術を活用し、高い安全性を持った自動運転車の実用化につなげ、自動運転をも含めた欧米勢との開発競争をリードする。

 両社で5Gを使ったコネクテッドカーに必要な技術を共同開発し、代表的なサービスの実現可能性やサービス評価のために、2018年に実証実験を開始する予定だ。日本の自動車と通信における、ともに業界最大手が協業に乗り出す。

 5Gは、最大通信速度が毎秒20Gビットと現行の第4世代(4G)と比べて高い周波数帯を使い、通信曽重度も10倍ほど高速化する。通信遅延の時間も1ミリ秒以内に抑える。こうした5Gのスピードは、自動車同士や道路側の通信設備、周囲の人といった情報を収集し、大量のデータをやり取りすることもできるため、自動運転アシスト機能が大きく向上すると期待されている。

 NTTは本体の研究所のほかグループ会社が持つ5Gの技術を活用。AI技術でも協力する。トヨタとの提携を通じて自動運転分野に本格参入する狙いだ。

 トヨタは4Gを使うコネクテッドカー用通信分野では、すでにKDDIと提携している。今後、KDDIとも5Gで協力する方針。トヨタはKDDIとNTT双方と協業することで次世代技術の開発を加速させる構えだ。

 世界の自動車業界では自動運転を巡って異業種間の提携が進んでいる。日本勢でもルノー日産アライアンスが米マイクロソフトと提携。ホンダはAI技術でソフトバンクと提携した。

 ただ欧州ではBMW、ダイムラー、アウディの独高級車3社が半導体の米インテルや通信機器のエリクソン(スウェーデン)などと連合を形成。米国でもゼネラル・モーターズ(GM)がAT&Tと4Gで提携している。いずれもスマートモビリティ社会実現へ向けた、技術確立を推進していく。(編集担当:吉田恒)

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