すかいらーく、深夜営業を大幅に縮小、24時間店舗は7割削減

2016年12月15日 22:29

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 すかいらーくは15日、深夜営業している店舗の約8割で営業時間を短縮すると発表した。現在、987店が深夜2時から朝5時までの深夜時間帯に営業を行っているが、今後、2017年1月中旬から順次4月1日までの予定で原則深夜2時に閉店し朝7時の開店に営業時間を短縮する。

 すかいらーくは、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などを運営するファミリーレストランの最大手。現在、グループ全体約3000店舗のうち、428店で24時間営業を行っているが、今回の深夜営業縮小により、約7割にあたる310店で24時間営業を終了する。

 同社は2012年、深夜の客数減少傾向がみられたことから大規模な営業時間の見直しを行い、2013年に約600店の営業時間を平均2時間短縮している。同時に深夜勤務の従業員をモーニング、ランチ、ティータイム、ディナーなど別の時間帯に充てることでサービスの向上を図り、客数増を実現したという。

 今回の決定は、2013年の営業短縮とは異なり従業員の「ワークライフバランス推進」が目的としている。従業員のワークライフバランス推進に関しては、過去にも連休の取得、男性の育児休暇取得、育児短時間勤務などを行っており、2016年2月には、次世代育成支援対策推進法に基づき「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定も受けた。同社では、今回の営業時間見直しも含め、従業員の健康に配慮した職場を整備していく方針としている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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