デンソー、中国の冷凍機メーカーと合弁設立―中国で冷凍機事業を強化

2016年3月25日 13:00

印刷

 デンソーは25日、冷凍機の開発設計、生産、販売を手掛ける中国の勁達技術(河源)(キングテック)と、合弁生産会社を設立したと発表した。合弁会社を通じて中国の冷凍機開発、販売を強化していくという。

 同社によると、合弁会社の社名は「広東勁達電装冷鏈設備」で、3月中に設立、5月から冷凍機の生産を開始する予定。新会社の資本金は3,000万元(5億6,000万円)で、デンソー側からは中国の地域統括会社である電装 (中国) 投資が出資する。出資比率は50%。

 合弁会社では、キングテックの豊富な商品ラインアップ、コスト競争力と、デンソーの技術力、品質を融合し、事業の強化を図る。また、今回の合弁設立を足掛かりとしてグローバルにコールドチェーン(生産から消費までの過程で低温に保ったまま流通させる物流方式)ビジネスの拡大も目指すという。

 中国では、食の安全意識の高まりなどから、生産地から消費地までの温度管理を向上させたコールドチェーンの充実が求められており、車載用を始めとする冷凍機市場の拡大が見込まれている。

関連記事