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ようやくメルセデスらしいミニバン登場 新型Vクラス発売へ
メルセデス・ベンツは1、3列シートを備える7人乗りミニバンとなる新型「Vクラス」を発表。同日から受注を開始した。新型はこれまでのVクラスのコンセプトを継承しながら、走行性能と快適性に加え、安全性や質感などあらゆる面で格段に進化している。[写真拡大]
メルセデス・ベンツは10月10日、3列シートを備える7人乗りミニバンとなる新型「Vクラス」を発表。同日から受注を開始した。
1998年にヨーロッパのミニバンとして初めて日本に導入されたワイドでスクエアなスタイリングと広く上質な室内空間にアレンジ自在なシートを備え初代Vクラス。03年のフルモデルチェンジ、その後一部改良を経ながら、7名乗車のシートレイアウトや左右両側の電動スライドドアなど日本のユーザーのニーズにあわせ装備の拡充を図り、累計販売台数2万台を超えるロングセラーモデルとなっている。
今回の新型Vクラスは、これまでのVクラスのコンセプトを継承しながら、走行性能と快適性に加え、安全性や質感などあらゆる面で格段に進化している。
パワートレインを2.2リットル直列4気筒ディーゼルエンジンに変更し、全長5380mm(標準車4905mm)、ホイールベース3430mm(同3200mm)、荷室容量1410~5500リットル(720~4500リットル)のエクストラロングを新たに設定した。
国内のプレミアム・ミニバン市場は、トヨタの「アルファード/ヴェルファイア」の一人勝ちの状況が続いているが、今回の新型でこの市場に切り込もうとしている。
というのも先代までのVクラスは、乗用車というよりも商業車というテイストで、正直価格の割にはチープな感があったからだ。それが、シート下部のプラスチック部品からレール、マットなど細部まで全面的に見直し、プレミアム・ミニバンに相応しいクオリティになっている。また間接照明により夜間の室内にラグジュアリーな雰囲気を醸成するアンビエントライトも採用している。
ディーゼルエンジンはすべてのモデルに、世界で最も厳しいとされる日本の「ポスト新長期規制」に適合するため日本専用に開発した2.2リッター直列4気筒BlueTECエンジンを搭載しており、日本市場への意気込みが強く感じられる。
Vクラスが今度の新型でようやく「プレミアム」ミニバンになったといっていいだろう。価格は535万円から730万円。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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