住友電工、交通管制センターの構築でタイ社と協業

2015年9月15日 09:47

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 住友電気工業は14日、交通管制システム用機器の製造・販売を手掛けるタイのジーニアス・トラフィック・システム(Genius Traffic System)とITS(高度道路交通システム)分野で協業すると発表した。車両感知器から収集した交通データを管理して信号を制御する交通管制センターをバンコクに構築するという。

 同社によると、ジーニアス社は交通信号灯器・信号制御機や道路情報板などの製造・販売大手で、バンコクやタイ地方都市への納入実績を持つ。

 交通管制センターには、住友電工が日本で実績を持つシステムアルゴリズムを採用することで、交通渋滞の低減に貢献し、交通管制システム分野の社会インフラ整備が継続的に行われるよう、地元当局へ共同で働きかけていくという。

 今回の協業に先立って、住友電工は「タイ・バンコクにおける渋滞問題改善のための交通管制システム維持・管理技術普及促進事業」が国際協力機構(JICA)に採択されていた。

 同事業は、パイロットシステムの構築と現地関係当局者への研修がパッケージとなっている。交通管制システムの導入と渋滞削減効果を実証するほか、導入したシステムの維持・管理技術も伝え、システムが長期にわたって稼働するメリット・重要性が理解されることを目指す。

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