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ワィエイシイ、戸田工業、シャープなど/本日の注目個別銘柄
<8750> 第一生命 2197.5 +210急伸。先週末に決算を発表、実績純利益は1425億円で前期比83%増益、修正計画並みの水準となった。一方、今期は1610億円で同13%増益の見通し、市場予想をやや上回ったようだ。順調な決算に加えて、今期は前期の28円に対して35円配当とする増配予想であるほか、発行済み株式数の0.83%に当たる1000万株の自社株買い実施発表と、株主還元策の強化をポジティブに捉える動きが先行。とりわけ、自社株買いに関しては市場の想定外でインパクトが大きいとの見方も。
<8306> 三菱UFJ 911.8 +39.9買い優勢。先週末は、総額1000億円規模の自社株買いを行う方針を決めたと報じられて大引けにかけ急伸の展開となった。引け後には、決算発表と同時に上限1000 億円の自社株買いを正式発表。15年3月期は2 回目の自社株買いとなり、総還元率は40%超となっている。また、新中計では、ROE目標の引き上げとともに、EPSも3年間で15%以上の増加目標としている。営業純益の成長率イメージは10数%とされているため、継続的な自社株買い実施が想定されることになっている。短期的な材料出尽くし感も強まらずに続伸の展開へ。
<4502> 武田薬品 6067 -159大幅反落。先週末に決算を発表、前期営業損益は1293億円の赤字、今期は1050億円の黒字に転換する見通し。アクトスの訴訟和解費用計上が赤字転落の主因、ほぼ想定線での着地となった。一方、今期の市場予想は1850億円程度の黒字、想定よりも収益回復が鈍い見通しであることをマイナス視している。また、モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、アクトスの和解やMLN9708のフェーズ3成功など2 つの期待イベント達成で出尽くし感とも指摘。
<6298> ワィエイシイ 868 +150上昇率トップ。前週末に決算を発表、今期の連続大幅増益見通しが評価材料になっている。前期営業利益は7.9億円で前期比84.3%増益、先の上方修正値水準に着地した。工業計器、制御通信システム分野および加熱処理装置分野が好調であったもよう。一方、今期も12億円で同52.5%の増益見通し。四季報予想の8億円などを大きく上回る水準となっている。
<6753> シャープ 169 -17続落。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も270円から145円に引き下げている。決算に対する市場の注目点は、構造改革の内容と会社計画の整合性であったが、139%希薄化リスクをカバーする成長へのコンビクションが見えないなど、16年度以降の中期成長力に関して疑問が残ったと指摘。先週末は40円や60円への目標株価引き下げの動きが相次いだが、引き続き、希薄化を織り込む展開につながっているようだ。
<4100> 戸田工業 373 -54急落で下落率トップ。先週末に決算を発表、営業利益は9.1億円で従来予想の10億円を下回る着地となった。第3四半期累計では11.2億円であたっため、1-3月期は2億円超の赤字となっている。今期予想は12億円で前期比32%増と、収益回復は続く予想となっているが、四季報予想は18億円の水準であり、市場の期待値は大きく下振れへ。独BASFとの提携効果などで業容拡大期待は高かったもようだ。
<5802> 住友電工 1845 +130大幅反発。先週末に決算を発表、前期営業利益は1345億円で前期比12%増益となり、従来予想の1250億円を上回る着地となった。今期は1500億円で同12%増益の見通し。ほぼ市場コンセンサス並みの水準となっている。前期末配当金は13円予想から18円に引き上げ、年間配当金は前期比で8円の増配となる。今期も年間で5円の増配を計画と、順調な業績動向に加えて、株主還元の拡充策などを評価する動きも優勢に。
<4047> 関東電化 850 +52急伸。先週末に発表した決算内容が好感されている。前期営業利益は46億円で前期比3倍強の水準となり、第3四半期決算時に大幅上方修正した従来予想の41億円も上回る格好となっている。また、今期は60億円で同30%増益の見通し、四季報予想の45億円などを大きく上回っている。年間配当金も今期は3円増配の6円を計画。
<6925> ウシオ電機 1840 +70大幅反発。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1500円から2400円に引き上げている。中計目標として18.3期ROE8%以上が掲げられており、営業増益に資産売却益や自己株式取得などを組み合わせて達成を目指すとしているもよう。三菱UFJでは、ROE達成に向けた経営陣のコミットメントは高いと判断しており、株主還元の強化策には持続性があるとしているようだ。なお、会社側では120万株を上限とする自社株買いの実施を5月11日に発表している。
<6273> SMC 36300 -675反落。先週末に決算を発表、前期営業利益は1277億円で前期比21%増益、従来計画の1200億円を上回る着地に。今期は1330億円で同4%増益の見通し、市場予想の1390億円はやや下回る格好だが、保守的との評価になっている。業績推移は順調だが、市場の期待が高かった自社株買いの発表を見送っており、一部ではネガティブサプライズとの見方もある。配当性向に関しても引き上げ幅は小幅にとどまる格好に。なお、ゴールドマン・サックス(GS)では業績計画に上振れ余地大として、目標株価を41000円にまで引き上げ。《FA》
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