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小糸製、富士通ゼネ、資生堂など/本日の注目個別銘柄
<6758> ソニー 3729 -10売り優勢。16.3期営業利益は約3000億円となり、前期の4倍強に増える見通しとされている。リストラ費用の計上が一巡したほか、画像センサーやゲームなど得意分野で稼ぐ態勢が整ってきているようだ。中計では4000億円の目標が掲げられていたため、下振れの形となっている。4000億円の達成は厳しいといった見方は強まっていたものの、15.3期業績上方修正などで足元の株価は順調な推移を続けていたため、短期的な出尽くし感などは意識される格好のようだ。
<6701> NEC 426 +20買い優勢。先週末に業績予想の修正を発表している。15.3期営業利益は従来予想の1200億円から1280億円に、純利益は350億円から570億円にそれぞれ上方修正。費用効率化などによる収益改善、持分法投資損益の改善などが背景となっている。営業利益は市場コンセンサス線上であるが、当期利益は市場想定を上振れており、16.3期以降の増配につながるといった期待感などにもつながっているもよう。
<8515> アイフル 436 +13買い優勢。前日に業績下方修正を発表、前期最終損益は従来予想の142億円の黒字から364億円の赤字に下方修正している。利息返還損失引当金の大幅な積み増しを行うことが背景。予想以上の大幅な赤字転落となったものの、期末の引当金残高は1107億円と高水準、当面の業績変動リスクの低下にはつながるといった見方にも。もともと、引当金計上に伴う下振れ懸念は強かったことで、短期的な悪材料出尽くし感にもつながっているようだ。
<6755> 富士通ゼネ 1779 +239大幅高。先週末に決算を発表、前期営業利益は271億円で前期比31%増益、従来予想の250億円を上回った。今期は230億円で同15%減益の見通し。今期の市場コンセンサスは200億円強の水準であったため、想定よりも減益幅は小幅といった見方につながっている。また、前期末配当金は従来予想の8円に対して10円に引き上げ、株主還元策の強化も買い材料に。
<7276> 小糸製 4255 +410大幅続伸で年初来高値を一気に更新。前期営業利益は642億円で前期比30%増益、従来予想の620億円を上回った。今期は670億円で同4%増益の見通しに。実績数値は市場コンセンサスをやや上振れ、今期見通しは市場予想の700億円レベルを下回っているが、従来から保守的な傾向が強いため、特にネガティブ視する動きは強まっていない。むしろ、ガイダンスリスクへの警戒感が先行していたことで、買い戻しなどが先行する形にも。
<4911> 資生堂 2237.5 -116.5後場に決算発表、その後は下げ幅を広げる展開になっている。15.3期営業利益実績は276億円で前期比44%減益、従来予想の250億円、並びに市場コンセンサスを上振れる着地となっている。一方、今期は決算期変更で9ヶ月の変則決算となるが、280億円で前年同期比49%の大幅増益となっている。ただ、市場予想は340億円レベルとなっており、大きく下振れる格好にも。インバウンド需要への期待感なども高かったため、業績下振れがネガティブに捉えられる形に。
<4182> ガス化 671 +37大幅続伸で年初来高値を更新。先週末に業績修正を発表している。15.3期経常利益は従来予想の400億円から425億円に、通期では300億円から440億円に上方修正へ。持分法利益や為替差益の改善、投資有価証券売却益の計上、JSPの子会社化などが上振れの背景に。メタノール市況の下落で業績懸念が高まっていた中、営業利益ベースでも小幅な上方修正を行っており、目先の安心感などが高まる格好にも。
<7211> 三菱自 1090 -47大幅続落。先週末に決算を発表、前期営業利益は1359億円で前期比10%増益、従来計画線上での着地に。一方、今期は1250億円で同8%減益の見通し、ユーロ・タイバーツ・ルーブルなどの為替変動が減益に転じる背景となっているようだ。今期の市場予想は1400億円弱の水準であったため、減益見通しにはネガティブなインパクトが先行している。なお、中期計画のアップデートも行われており、17.3期営業利益は従来の1350億円から1400億円に引き上げられている。
<4188> 三菱ケミ 774.1 +29.3買い先行。15.3期純利益は600億円前後になり、従来予想の470億円を上回ったもようとの観測報道が伝わっている。営業利益は前期比5割増の1650億円程度になったもようとされている。原油安による石油化学製品の採算改善が背景に。また、16.3期営業利益は同3割増の2200億円程度になりそうだとされている。営業利益の市場コンセンサスは15.3期が1530億円程度、16.3期が2100億円程度であり、ともに上回る水準となっている。
<6730> アクセル 1564 -60大幅反落も、安寄り後は下げ渋る動きとなってきている。先週末に前期の決算を発表、前期営業利益は前期比20%減の16.5億円となり、ほぼ従来予想線上での着地となった。一方、今期は同85%減益の2.4億円にとどまる見通し、想定以上の大幅減益見通しを嫌気する動きが優勢に。ただ、会社側の期初計画は例年極端に保守的な予想とはなっている。加えて、発行済み株式数の10%超という大規模な自社株買いを発表していることもあり、売り一巡後は下げ幅を縮小。《FA》
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