旭化成ファーマ、流動食事業から撤退 2016年3月末で販売終了

2015年4月21日 06:47

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 旭化成ファーマは20日、流動食事業からの撤退を決定したことを発表した。

 同社は、1983年の医療用経管流動食発売以降、さまざまな流動食事業を展開してきたが、2011年度からは市場の成長率が低下する中で競合他社との競争も激化するなど市場環境の大きな変化により収益悪化が継続していた。

 同分野の2013年の売り上げは約30億円。主要製品は、「アキュア」(濃厚流動食)、Lシリーズ(濃厚流動食)、「笑顔倶楽部」(栄養飲料)、「えがおゼリー」(栄養補給ゼリー)。

 「これまで事業継続に向けてあらゆる努力を重ねてきたが、将来的にも収益改善の見通しが立たず、同事業の継続は困難である」との判断にいたったという。

 今後は、2016年3月末をもって製品の販売が終了される予定。

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