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ツクイ、図書印刷、スクリーンなど/本日の注目個別銘柄
<6753> シャープ 261 -16買い先行後は伸び悩み。みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行から2000億円の資本支援を受けることで大筋合意と伝わっている。財務体質の改善につながるとの期待感が先行へ。ただ、足元の株価上昇で、金融機関を中心とする経営支援の方向性は織り込まれていた面もある。前期に続いて今期も最終赤字は1000億円を超える見通しなどとも伝わっているほか、株式価値の希薄化なども警戒され、成長戦略の具体化を待ちたいなどの動きから一転してマイナス圏に。
<6701> NEC 392 +4堅調。メリルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も420円から570円に引き上げている。ドコモ投資減の影響を乗り越えてテレコム事業が再拡大期に入ること、マイナンバー出入国管理などが牽引するパブリック事業の持続的成長が期待できること、営業外損益と税率の改善でEPSが高成長局面に入ったことなどを評価。、16.3期増配とコンセンサス上回る利益ガイダンス発表の可能性が目先のカタリストとも。
<5020> JX 519.1 +11.2しっかり。16.3期最終損益は1800億円程度の黒字となり、前期推定3200億円の赤字から大幅に改善する見通しと観測報道が伝わっている。在庫評価損の一巡、減損損失の計上などが背景。足元での原油市況の反発から、大幅な収益改善の可能性は高かったと見られるが、前日も原油市況が切り返すなど物色環境が良好ななかで、素直に好感される展開となっている。
<2398> ツクイ 923 +38強い動き。野村では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を1200円としている。15.3期から17.3期2期間のEPS成長率は年率35%と予想、15年度介護報酬引下げの影響は不可避だが、諸々の加算取得や利用者増で克服できると考えているもよう。高い収益成長を評価しているようだ。
<7913> 図書印刷 381 +36賑わう。特に目立った材料は観測されていないものの、足元のリクルートの株価上昇が刺激になっているとの見方も。リクルートの大株主の一角であり、時価総額と比較してリクルート株の含み益が大きい銘柄として注目されているもよう。また、三浦印刷<7920>や野崎印刷<7919>など、直近では低位の印刷株が急伸したことから循環物色が向かっているとも。
<5142> アキレス 162 +9続伸。ウイルスや細菌の活動を抑制する機能を備えた産業用フィルムを開発と報じられている。抗ウイルス・細菌効果のある金属粒子を樹脂に練りこんでいるもようで、病院で使う医療器具や幼時向け玩具などへの採用を目指すとしている。院内感染の抑制につながるとして、医療分野の売上一段の拡大などが期待される形にも。株価水準の値頃感なども妙味に。
<7735> スクリーン 825 -28売り優勢。台湾TSMCが1-3月期の決算を発表、つれて、15年の設備投資計画の下方修正を発表している。従来の115億-120億ドルのレンジから、105億-110億ドルのレンジに減額している。米国で半導体製造装置関連が売り込まれた流れを受けて、国内関連銘柄も売りが先行する格好に。とりわけ、TSMC関連としての位置づけが高い同社には、影響が強く警戒される状況のようだ。
<6707> サンケン 858 +14しっかり。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も980円から1130円に引き上げている。16.3期以降は、円安効果に加え、ボトルネック影響の軽減などを考慮して利益予想を引き上げているもよう。16.3期営業利益は140億円で24%増益を予想。決算発表を契機に市場の評価は改善していくと考えているようだ。
<6952> カシオ 2381 +16買い先行。前日にはSMBC日興証券が投資判断を「2」から「1」に格上げで2800円目標に、G−SHOCKなど時計が好調なコンシューマ事業をドライバーとした増益トレンドが続き、今期営業利益は過去最高を更新と予想している。前日は株価上昇で年初来高値を更新する格好となっており、本日はショートカバーの動きなどが強まっているとみられる。《FA》
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