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ローソン、フルキャスト、ロームなど/本日の注目個別銘柄
<1605> 国際帝石 1386.5 +58.5買い先行。前日のNY原油先物市場が急反発、前営業日比で6%超の上昇となっている。製油所での需要が改善するなか、サウジアラビアがアジア向け原油価格を引き上げたことが上昇の背景に。原油高メリットの大きい同社には見直しの動きが強まる格好にも。また、岡三では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、原油価格は低水準での推移にあるが、株価には割安感が強まったとの判断。
<6963> ローム 8240 +10伸び悩む。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は340億円から380億円に引き上げている。自動車や産業機器向けに半導体が好調であったほか、為替の円安効果も寄与した。ただ、市場コンセンサスは387億円レベルの水準で想定線、配当予想も据え置きとなっており、短期的な出尽くし感が優勢にもなっているようだ。
<7013> IHI 524 -2売り先行。関係会社出資金評価損の計上を発表している。ブラジルの造船事業に関連して、53億円の損失を計上するもようだ。トルコの事故の影響なども含めて、前期業績を見直すとしている。ブラジルリスクは足元で相当程度織り込まれていた印象もあるが、新年度以降の追加損失計上懸念なども残ることから、出尽くし感が優勢となる状況には至っていない。
<2651> ローソン 8280 +50小幅高。コンビニを拠点とする宅配サービスで、SGホールディングスと業務提携と報じられている。6月に共同出資会社を設立、首都圏を皮切りに全国展開していくもよう。生活インフラとしての位置づけを生かした積極展開を評価する動きも先行。なお、みずほ証券では、今回の提携は特定業者の宅配便サービスの延長に過ぎず、差別化戦略として十分とは考えにくいと指摘。実施予定店舗数などから、当面の業績寄与も限定的と判断。
<4848> フルキャスト 797 +91急伸。特に目立った材料は観測されていないものの、先週末には三菱UFJの中小型株レポートで取り上げられており、手掛かり材料視する向きもあるもようだ。三菱UFJでは、顧客数拡大が進むなど新ビジネスが軌道に乗り、14.12期営業利益は前期比4.8倍と大きく水準を回復させたと指摘。15.12期も同24%増を見込むなど、依然として人手不足といった外部環境は追い風が続いているとの会社コメントを紹介している。
<2685> アダストリア 3155 -460下落率トップ。前日に決算を発表、前2月期営業利益は59.8億円で前期比4%増益、先の修正値の水準で着地している。一方、今期は70億円で同17%増益の見通し、アナリストコンセンサス並みの水準となっている。決算数値のインパクトは乏しいものの、同時に発表された取締役人事がサプライズにもつながっているもよう。社歴約30年の社長と、戦略子会社の元社長の2名が揃って退任となっており、JPモルガン(JPM)では、当面は同社の組織体制における不透明感増大と評価される可能性があると指摘。
<4992> 北興化学 443 +32急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は14.4億円で前年同期比32%増益、通期予想19億円、前期比4%減益に対する進捗率は76%にまで達している。農薬事業、ファインケミカル事業ともに大幅な増益を達成へ。前期業績も期初計画からは大幅な上方修正の格好となっており、今期業績も大幅な上振れ期待が高まる状況へ。
<5915> 駒井ハルテック 272 +18買い優勢。前日に発表した業績予想の上方修正が好感材料視されている。15.3期通期営業利益は従来予想の3.7億円から6.8億円、前期比2倍超の水準にまで上方修正している。操業の順調な進捗、高採算工事の売上計上などが主因となっているようだ。第3四半期までの進捗率は高かったものの、修正率の大きさにはインパクトが先行へ。
<1802> 大林組 795 +21しっかり。ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価を700円から930円に引き上げている。資産価値顕在化の可能性を考慮に入れているもよう。同社は賃貸用不動産と投資有価証券だけで約6750億円の価値があるが、市場では資産売却による顕在化はないと判断されてきたとしている。そのため、時価総額は約5700億円の水準にとどまっていたが、コーポレートガバナンス・コードなどで、顕在化の可能性が出てきたと指摘。《FA》
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