gumi、SUMCO、いすゞなど/本日の注目個別銘柄

2015年3月26日 16:34

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記事提供元:フィスコ


<8053> 住友商事 1371.5 -8売り先行。前日の取引時間中に今期業績予想の下方修正、並びに、中期計画の発表を行っている。減損損失の拡大に伴って、最終損益は850億円の赤字に転落する見通し。ただ、追加の減損は想定線であるほか、配当は計画通りとしたことで、昨日は売り一巡後に下げ渋った。短期的な悪材料出尽くし感にもつながったようだ。本日は地合い悪に押されるが、ジェフリーズの投資判断格上げなども観測され、引き続き底堅い動きになっている。

<5105> 東洋ゴム工業 2178 -163下げ目立つ。免震ゴムが国の性能基準を満たしていなかった問題で、すでに不適合を公表した55棟以外の製品でもデータ改ざんの疑いが浮上、新たに195棟の建物で性能基準を満たしているか調査を開始したと発表している。交換費用の増大による損失の拡大懸念、一段の信頼感低下懸念などが強まる格好に。

<7266> 今仙電機 1503 -116大幅安。前日に業績予想の下方修正を発表、営業利益は50億円から30億円に、最終利益は38億円から9億円に減額修正している。国内売上減少による収益の悪化、物流費の増加などが背景。加えて、北米子会社の事業用資産において減損損失を特別損失に計上している。信用買い残は比較的高水準であり、手仕舞い売り圧力も強まりやすいもよう。

<3903> gumi 1693 +170大幅続伸。当面の処分売り一巡感から、買い戻しやリバウンド狙いの動きが強まる格好に。下方修正を受けた直近急落時の真空地帯の水準でもあり、リバウンドによる値幅取り妙味も強いようだ。また、「ブレイブフロンティア」、「ファントムオブキル」などがセールスランキング上位になっていることなどを見直す動きにも。

<1919> エスバイエル 103 +7出来高伴い急伸。明日、アナリスト・機関投資家向け構造改革説明会を開催する予定となっている。先の報道によると、ヤマダ電機<9831>が住宅事業を強化、つれて、同社の2021.2期売上高を1000億円まで伸ばしたい考えとも伝わっている。構造改革効果やヤマダ電機との連携効果による先行きの業容拡大に対する期待感が先行する流れにも。

<3436> SUMCO 2100 -114下げ目立つ。米SOX指数が5%弱の急落となり、国内の半導体関連株も連れ安する展開になっている。米国市場では、パソコン向けチップ需要鈍化に伴う業績懸念から、エヌビディアが約6%の急落となり、他の半導体関連株なども連れ安となった。本日は東京エレク<8035>や日立ハイテク<8036>、東京精密<7729>などが軟調推移。

<7202> いすゞ 1605.5 -76.5下げ目立つ。ゴールドマン・サックス(GS)では業績予想を下方修正、目標株価を1700円から1600円に引き下げている。タイやインドネシアの緩慢な需要回復、研究開発費を中心とした先行投資の積み増し可能性などを考慮しているもよう。来期営業利益は2100億円から1950億円に下方修正、市場予想の2040億円レベルも下回るとみているようだ。

<6054> リブセンス 625 +21買い優勢。Eコマースサイトを運営するwaja社の株式71.7%を取得、子会社化を決定と発表している。主力事業の苦戦が続く中で、M&Aによる新規分野への展開に、業容拡大期待を高める動きとなっている。wajaはファッション領域を中心に複数のECサイトを運営、14.9期の売上高は4.6億円、経常利益は0.6億円のもよう。

<7167> 足利HD 482 -1相対的に底堅い動き。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を510円から580円に引き上げているようだ。国有化時代から取り組んできた預り資産販売への注力の結果が顕在化、今後も収益力の高さは不変と評価している。また、再編に対する考えが大手・中堅地銀の中では比較的積極的な印象であり、再編の可能性には注視ともしている。《FA》

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