味の素、AGFを完全子会社化 米モンデリーズから270億円で株式取得

2015年2月28日 11:03

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 味の素と米モンデリーズは27日、両社が50%ずつ出資する合弁会社「味の素ゼネラルフーヅ」(AGF)について、モンデリーズが保有する全株式を味の素が270億円で取得することに合意したと発表した。

 味の素は、コーヒー、紅茶、ココアなど幅広く飲料製品を展開し、イノベーティブな企業風土を有するAGFを同社の連結子会社として規模を拡大するとともに、同社とAGFの事業各部門を融合し、成長を加速していく考えだ。

 AGFは、味の素と米国ゼネラルフーヅ社(現モンデリーズ社)の合弁事業会社として1973年に設立され、国内のコーヒー事業において、スティック製品市場をはじめとする新市場を創造してきた。AGFは、家庭用コーヒー飲料市場(缶コーヒーを含まない)において、国内でトップシェアであり、業務用事業においても売上を拡大させている。

 また、現在AGFは、コーヒーに加え、紅茶、ココアなど幅広く、高品質の嗜好飲料製品を提供している。味の素とモンデリーズ社は、AGFの運営方法につき継続的に協議をしてきたが、今回、モンデリーズ社がグローバルにコーヒー事業の再編を行うことをきっかけに、味の素によるAGFの連結子会社化について検討し合意に至った。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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