博報堂、中国企業と共同開発の訪日観光客向けO2O「CyberGO」 割引クーポンで来店促進

2015年2月18日 11:27

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専用アプリ「Cyber Go」起動画面。割引クーポンの情報だけでなく旅行客向けの情報が幅広く配信される(写真:博報堂の発表資料より)

専用アプリ「Cyber Go」起動画面。割引クーポンの情報だけでなく旅行客向けの情報が幅広く配信される(写真:博報堂の発表資料より)[写真拡大]

  • 店舗情報検索、クーポン配信画面(写真:博報堂の発表資料より)

 博報堂は17日、中国企業サイバーマートグループと共同で、顧客企業の店頭に訪日観光客の送客促進を行うO2Oソリューション「CyberGO」の提供を開始したと発表した。

 「CyberGO」は、中国、台湾、香港から訪日する観光客にスマートフォンアプリを通じて家電量販店、飲食店、ドラッグストアなどの店舗情報と割引クーポン等を提供することで、観光客の店舗への来店促進と購買促進を同時に行うというもの。観光客へのWi-Fiルータの無料貸出とアプリダウンロードを組み合わせることで、観光客数千人に対して広く情報を配信していく。

 「CyberGO」では、日本への観光客が多く集まる現地の大手旅行情報サイト、航空会社・空港ターミナル、金融機関などで「Wi-Fiルーター無料貸出&アプリダウンロード」の抽選キャンペーンを行う。観光客を出国前に獲得・会員化することで早期に情報接触を行い、来日前の店舗来訪や商品の購入意思決定を促す。

 また、日本への滞在中にも会員(観光客)の位置情報に応じて店舗情報の検索や、割引情報などのプッシュ通知を行うことで、滞在中の来店動機をさらに高めることも可能である。

 同ソリューションは、昨年12月に都内家電量販店にて送客トライアルを実施。買物客は割引クーポンやインセンティブ情報をきっかけに訪問店舗、購入品目を決定するケースが多く見られ、高い成果を収めている。このたび訪日客が増加し最大の商戦期となる春節(2月中旬~)を期に、多くの顧客企業への送客を行う本格的なサービス展開を開始する。すでに家電量販店、飲食店情報提供サービス、ドラッグストア、百貨店など多数の企業での採用が決定しており、高い期待が寄せられているという。

 博報堂とサイバーマート社では、2015年度の送客目標を7万人、送客者による顧客企業での購入金額を70億円を目標としている。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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