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山崎製パン、キヤノン、丸井グループなど/本日の注目個別銘柄
<9984> ソフトバンク 7094 -36伸び悩む。一昨日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は1914億円で前年同期比5.9%減、コンセンサス比では上振れ着地だが、スプリントの上振れ分で実質的には想定線と捉えられている。地合いの改善が追い風になると見られたが、依然としてスプリントが収益改善の途上にあること、移動体通信の単体利益の減益傾向などに対する警戒感をマイナス視する動きが優勢にも。目先的なカタリスト不足に対する懸念も買い抑制要因に。
<7751> キヤノン 3835 +64買い先行。監視カメラの世界トップ企業であるスウェーデンのアクシスコミュニケーションズを約330億円で買収すると発表している。主力事業が苦戦する中で、豊富な手元資金を使った成長市場への積極展開を評価の動きへ。自社株買い期待の後退にもつながるが、みずほ証券では、今後の追加的な事業領域拡大を考えるうえで、ナンバー1企業の買収が可能な資金力を有するという強みも再認識できる内容と評価。本日は為替市場での円安進行も支援材料に。
<8252> 丸井グループ 1337 +186大幅高。一昨日に第3四半期決算を発表しているが、同時に発表した自社株買いの実施を高評価する動きになっている。発行済み株式数の5.84%に当たる1600万株を取得上限、取得期間は本日から4月30日までとしている。また、発行済み株式数の12.55%に当たる4000万株の消却も発表。会社側では、17.3期までに総額500億円程度の自社株買いを進めるとも明記している。SMBC日興証券やみずほ証券で投資判断格上げの動きが観測されている。
<2212> 山崎製パン 1756 +90大幅高。一昨日に前12月期の決算を発表、営業利益は209億円で前期比25.9%増益、従来予想の225億円は下回る着地になった。一方、今期営業利益は260億円で同24.5%増益の見通しとしている。前期実績はコンセンサスを10億円程度上振れたほか、今期見通しは市場予想を40億円程度上振れる形になっており、決算評価の動きが優勢になっている格好。野村では投資判断を「リデュース」から「ニュートラル」に格上げ、主力商品の販売好調にアイテム数の削減効果も加わり、単体の収益性改善は予想以上と評価へ。
<6390> 加藤製作所 790 -119急落。一昨日に発表の決算内容が嫌気されている。第3四半期累計営業利益は前年同期比50.4%増の54.8億円、通期予想は前期比24.4%増の80億円を据え置いている。上半期の前年同期比94.1%増益に対して、10-12月期は同5.7%の減益に転じており、当面の好材料出尽くし感に加えて、収益拡大傾向の目先ピークアウト懸念も強まる格好のようだ。
<6284> 日精ASB 2411 -348大幅安。一昨日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6億円で前年同期比30%増益、大幅増益決算となったが、受注の伸び悩みが弱材料視される格好のようだ。第1四半期受注高は58億円で同6%の減少となっているもよう。短期的な出尽くし感に加えて、業績モメンタムのピークアウトなども懸念視、利食い売りが優勢となる展開に。
<5302> 日本カーボン 273 +19買い優勢。一昨日に決算発表、前12月期営業利益は14億円で前期比2倍、先に上方修正した水準での着地となったが、今期見通しは22億円で同56%増益となっており、四季報予想の16億円などとの比較でポジティブなインパクトにつながっている。為替の円安が大幅増益の背景と見られ、今期前提レート110円/ドルからは一段の上振れ余地ともみられているようだ。
<5803> フジクラ 475 -21さえない。クレディ・スイス(CS)が投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、ネガティブ材料視されている。FPCなどエレクトロニクス事業上振れも、光機器などの先行投資費用増、海外FTTH工事の後ずれ、一部自動車メーカーの急激な減産などを背景に今期業績予想は下方修正。国内通信投資の落ち込みや電力関連製品の値下げ要求などが想定されることで、来期営業利益は従来の355億円から290億円に下方修正している。
<5444> 大和工業 3050 +99しっかり。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も3700円から4000円に引き上げている。第3四半期決算公表以降の株価は10%下落、鉄鋼各社の上方修正が続く中で相対的な見劣り感が強まったもよう。ただ、JPMでは、今期の上ブレ着地に加えて、来期も堅調な米国を牽引に増益基調は続くとみられると評価へ。《FA》
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