2014年の自動車国内生産台数、2年ぶりに増

2015年2月4日 15:51

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 日本自動車工業会が1月30日に、2014年の自動車の国内生産台数と、14年12月の国内生産台数を発表した。それによれば、14年の国内生産台数は前年比1.5%アップの977万4558台で、2年ぶりに前年を上回ることになったものの、しかし14年12月の国内生産台数は前年同月比2.5%ダウンの76万6945台であり、これで6ヶ月連続で前年同月を下回る結果となった。

 14年の国内生産台数を車種別に見てみると、乗用車は前年比1.1%アップの827万7070台という結果であり、2年ぶりに前年を上回った。こうして乗用車が2年ぶりに前年を上回った要因として、軽自動車の販売が好調に推移したことが挙げられる。軽自動車の国内生産台数は前年比11.0%アップの186万8410台であり、1966年の統計開始以来、最高台数をなった。そのほか、トラックは前年比3.8%アップの135万7654台、バスは前年比5.4%アップの13万9834台という結果であり、それぞれ3年連続で前年を上回ることとなった。

 そして14年12月の国内生産台数を車種別に見てみると、乗用車が前年同月比2.8%ダウンの64万9237台であり、これで6ヶ月連続で前年を下回ることとなった。このうち、普通乗用車は前年同月比0.5%ダウンの36万1407台、小型乗用車は前年同月比12.5%ダウンの12万9678台、軽乗用車はやや増加して前年比0.9%アップの15万8152台という結果であった。

 そのほか、トラックは前年同月比1.4%ダウンの10万7170台であり、これで2ヶ月連続で前年同月を下回ることとなった。このうち普通トラックは前年同月比6.7%アップの4万9227台であり、小型トラックは前年同月比4.2%ダウンの2万3592台、軽貨物車は前年同月比9.4%ダウンの3万4351台という結果であった。バスは前年同月比5.3%アップの1万538台という結果であり、2ヶ月ぶりに前年同月を上回った。そのうち、大型バスは前年同月比28.7%アップの1046台、小型バスは前年同月比3.3%アップの9492台という結果であった。

 14年の国内生産台数は2年ぶりのプラス。軽自動車の販売が消費税増税前の駆け込み需要により好調に推移したことが寄与したが、しかしこうして国内生産台数が1000万台を下回るのは、これで6年連続のこととなる。(編集担当:滝川幸平)

■関連記事
リターンライダーの死亡事故増加は、メーカーのマーケ戦略の犠牲?
若年層の需要を呼び覚ます、バイク業界の「暖簾の味」
アベノミクスで献金受領額増「国政協」
国際標準化が進む自動車業界・車体と車載部品オールジャパンへの期待
自動車「燃費課税」を進める総務省、2015年10月の10%への消費増税でも変わらない自動車への多重課税

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事