電気自動車の方が「乗り心地がいい」 フォルクスワーゲンが脳波測定調査

2015年1月31日 19:12

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直進加速時の脳の数値を示す図。EVの値がこれまでの内燃機関を搭載したクルマに比べ、5ポイント以上高い人が6名、うち5名が10 ポイント以上高いという結果が得られた(フォルクスワーゲン グループ ジャパンの発表資料より)

直進加速時の脳の数値を示す図。EVの値がこれまでの内燃機関を搭載したクルマに比べ、5ポイント以上高い人が6名、うち5名が10 ポイント以上高いという結果が得られた(フォルクスワーゲン グループ ジャパンの発表資料より)[写真拡大]

 フォルクスワーゲンは29日、電気自動車を運転するときの方が、既存の内燃機関自動車を運転するときより、楽しくて、わくわくし、心地よさを感じられることを、脳波を測定することで確認できたと発表した。

 脳波の測定は、慶應義塾大学の満倉靖恵准教授の協力のもと、脳波測定システム「感性アナライザ」を使った試乗(e-driving)で、「enjoy(走る気持ちよさ・楽しさ)」、「exciting(運転するドキドキ感・ワクワク感)、「easy(乗り心地のよさ・安定感)」の脳波が測定され、いずれも電気自動車を運転するときの方が大きい傾向にあることが分かった。

 実験は、20代から40代の男女12名が感性アナライザを装着し、フォルクスワーゲンの EV車である「e-up!」を試乗して行われた。

 その結果、直進加速を行う運転時に「e-up!」の方が「enjoy」の値が高く、5ポイント以上高い人が6名、うち5名が10ポイント以上高かった。全体平均の数値は、EV車が50.6ポイントに対し、既存の内燃機関自動車が43.9ポイントであった。特に20代の男性の値が大きかった。

 コーナリングの運転時には、「e-up!」の方が「exciting」の値が高く、5ポイント以上高い人が7名、うち3名が10ポイント以上高かった。全体平均の数値は、EV車が53.4に対し、既存の内燃機関自動車が46.4ポイントであった。特に40代男性の値が高かった。

 後部座席に乗車時の快適性では、「e-up!」の方が「easy」の値が高く、5ポイント以上高い人が6名、うち3名が10ポイント以上高かった。全体平均の数値は、EV車が67.7ポイントに対し、既存の内燃機関自動車が58.8ポイントであった。特に40代の女性の値が高かった。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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