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帝人、ボルテージ、DMG森精機など/本日の注目個別銘柄
<6594> 日本電産 8047 +49売り先行後は下げ渋り。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は807億円、前年同期比30.5%増となり、通期計画は1050億円から1100億円に上方修正している。実績値は市場コンセンサスをやや下回っており、ネガティブに捉える動きもみられている。一方、中期的な成長期待を一段と高める声もみられるほか、自社株買いや増配などの株主還元策強化なども買い材料に。
<6506> 安川電機 1569 +84買い先行。昨日第3四半期の決算を発表、ポジティブ材料視する動きが優勢に。第3四半期累計営業利益は221億円で前年同期比28.9%増益、通期予想は300億円から315億円に、上半期決算時に続く上方修正を行っている。期末配当金も10円予想から12円に引き上げへ。実績値は市場予想を上回ったほか、通期予想も市場想定を上振れ。ACサーボが国内外ともに好調推移と。
<6955> FDK 162 +31急伸。来年度初めに産業機器向けニッケル水素電池事業で米国市場に進出と伝わっている。エレベーターや通信機器向けなどの電力供給用のもよう。これまで国内向けに事業展開してきたが、米国でも引き合いが増えているようだ。テーマ性から個人投資家の関心も高まりやすい銘柄であり、短期資金の関心も高まる格好となっている。
<3401> 帝人 338 +16買い優勢。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を360円から410円に引き上げている。化学・繊維セクターでは数少ない「ユーロ安・ドル高」で恩恵を受ける企業としても注目、短期的にセクターのトップピックと位置づけている。今後の株価ドライバとしては、17年3月期に向けての高成長の具現化、米国在宅医療の損益改善策発表などとみているもよう。
<3198> SFPダイニング 1500 +230大幅反発で上場初日以来の高値水準となっている。前日には株主優待制度の新設を発表、見直しのきっかけ材料とされている。3月末、9月末の100株以上の株主に対して、店舗で利用できる「お食事券」を年2回、それぞれ一律4000円分贈呈するとしている。前日の終値をベースにすると、優待利回りは6.3%程度に達することになる。
<3639> ボルテージ 1081 -171下落率トップで昨年来安値を更新。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は1.1億円から0.2億円に、通期では6億円から2億円に下方修正している。第1四半期は前年同期比で損益が改善していたこともあり、ネガティブなインパクトにもつながる格好へ。サスペンスアプリの計画下振れ、英語市場における一部新規タイトルのリリース遅れなどが業績下振れの背景に。
<6141> DMG森精機 1599 +91買い優勢。前日に続き、DMG森精機AGのTOB実施を好材料視している。クレディ・スイス(CS)では、統合による機種統合や調達統合などの各種コスト削減効果、業界再編期待などの構造面を評価として、投資判断を「ニュートラル」に格上げしている。買収資金は全額借入で対応とされていることで、ファイナンスリスクも低下の格好に。
<8750> 第一生命 1672 +84上げ目立つ。メリルリンチ(ML)では目標株価2100円で「買い」推奨を継続している。第3四半期決算発表を契機に、「市場金利低下によるファンダメンタルズへの影響」が意識され、セクター内での株価パフォーマンス格差が広がると想定しているようだ。第3四半期末EVは前四半期比7%増を予想。株式や外国証券へのエクスポージャーの多寡、海外事業の有無などが他社と異なる状況と指摘。
<8086> ニプロ 1042 +40大幅続伸。三菱UFJでは投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価も690円から1000円に引き上げている。円安に加えて、ダイアライザや医薬品の好調を反映して業績予想を増額修正、今期から再来期にかけて年平均24.1%の営業増益を達成するとみているようだ。なお、1000円レベルでの下値の堅さなども意識される格好につながっている。
<2809> キユーピー 2558 -88下げ目立つ。特に材料は観測されないが、年初来の安値水準からは昨日まで26%の上昇となっており、利益確定の動きが強まっているものと観測される。同社のほかでも、グリコ<2206>や西武HD<9024>、すかいらーく<3197>、明治HD<2269>、日本ハム<2282>など、直近まで上昇が続いていた内需系ディフェンシブ銘柄で軟調なものが多くなっている。機関投資家のリバランスの動きの一環と観測される。《FA》
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