東京製鐵、アルバック、エイチームなど/本日の注目個別銘柄

2014年12月15日 16:46

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記事提供元:フィスコ


<9201> JAL 3755 -130売り先行。本日は空運セクターが業種別下落率のトップになっている。UBSでは同社の投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、利食い売りのきっかけにもつながっているとみられる。UBSでは、原油価格の下落はプラスであるものの、円安による費用増、日本人の海外旅行需要の冷え込みが懸念される現状では、これ以上買い進むのは得策でないと判断しているようだ。

<3662> エイチーム 5800 +520急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は4.9億円で前年同期比4.4倍、上半期計画の5億円をほぼ達成する状況となっている。エンターテインメント事業で期中に新作の発表がなかった中で前四半期比増収を確保、主力タイトル群が想定以上に底堅く推移しているとの見方に。また、新作ネイティブアプリ「ユニゾンリーグ」も想定以上の立ち上がりとなっているもよう。

<4902> コニカミノルタ 1343 -45売り先行。来期営業利益は今期予想比15%増の750億円前後になる見通しといった観測報道が伝わっている。オフィス向け複合機や商業用印刷の伸びがけん引、8期ぶりの高水準になるようだ。ただ、市場予想は780億円程度であり、コンセンサスは未達となる格好に。足元の円安進行もさらなるコンセンサス上振れにつながっていたとみられる。

<6728> アルバック 1819 +105買い先行。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに新規採用としている。目標株価は2010円から2210円に引き上げへ。液晶設備投資回復の恩恵を最も享受しうる日本の製造装置メーカーとして評価、現経営陣の下で続いている構造改革に外部環境の改善が加わることで、業績修正モメンタムは再びプラスに転換すると考えているようだ。

<5423> 東京製鐵 709 +48買い優勢。岡山工場の熱延コイル生産を休止、田原工場に集約すると発表している。生産集約による稼働率の上昇を見込むもよう。休止設備は約45億円で減損処理するようだ。モルガンでは、コスト改善につながる施策としてポジティブとの評価。投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げしている。メリルリンチ(ML)ではコスト競争力が高まるとして、目標株価を750円にまで引き上げへ。

<6028> テクノプロHD 1915本日東証1部に新規上場、公開価格1950円を約5%下回る初値1852円となり、さえないスタートになっている。IPO銘柄の初値高騰は続いていたが、先週は初値形成後の株価が急落する銘柄も多く見受けられ、初値買いにはやや警戒感が強まる状況にもなってきていた。こうしたなか、公開規模500億円強の大型案件となったことが重しになる格好にも。なお、売り一巡後は下げ渋る展開、5%近い高い配当利回り水準などを好材料視する動きも。

<7968> TASAKI 1667 +155上昇率トップ。先週末に前10月期の決算を発表、営業利益は前期比7倍の14.5億円、先の上方修正値の水準で着地した。また、今期は16億円で同10%増益の見通し。四季報予想の13億円を大きく上回る水準となっている。積極的なプロモーション活動によるブランドの浸透、価格改定などによる粗利率の改善を見込むもよう。順調な収益回復を受けて見直しの動きが一段と強まる方向にも。

<7532> ドンキホーテ 8140 +420強い動きが目立つ。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」を継続で、目標株価を7500円から8800円に引き上げている。足元では月次増収率の高まりが加速化、消費者のバリュー志向の高まり、並びに、訪日旅行客増加などが寄与よしているもよう。MLでは上半期営業利益は会社計画の207億円に対して、235億円と大幅な超過達成を見込んでいるようだ。

<1963> 日揮 2411.5 -87軟調。引き続き、原油市況の大幅な調整が嫌気材料視されている。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アンダーパフォーム」を継続、原油価格の低迷が続けば、北米を中心に大型LNG案件の最終投資決定の遅延が避けられない状況になると考えているもよう。イクシスLNG案件の収益が来期でピークアウトする点を考慮すると、17.3期は減収減益に転じるリスクも台頭と指摘へ。《FA》

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