ファンケル、良品計画、SUMCOなど/本日の注目個別銘柄

2014年12月11日 16:45

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記事提供元:フィスコ


<6988> 日東電工 6609 +45堅調。前日に発表した月次動向が買い材料につながっている。11月の売上高は前年同月比で16%増、ここ3ヶ月連続で同水準の伸びとなっている。主力の情報機能材料は同22%増に。UBSでは業績予想を上方修正して、目標株価を6800円から7200円に引き上げている。また、ジェフリーズでは投資判断を買い推奨に格上げしているもよう。なお、月次発表は今回で終了にするとしている。

<3436> SUMCO 1657 -15売り先行。クレディ・スイス(CS)では目標株価を1150円から1400円に引き上げているものの、投資判断は「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げへ。300ミリウエハーの値上げ期待で急騰した現在の株価は割高な水準と判断しているようだ。値上げ期待はフルに織り込まれており、次のカタリストは、来年7-9月に想定されるウエハー値上げ浸透の確認であると指摘。

<9678> カナモト 3455 -375下げ目立つ。前日に前10月期の決算を発表している。営業利益の実績は165億円で前期比44%増益、従来予想の160億円をやや上振れる着地に。一方、今期は170億円で、同3%増益にとどまる見通しとなっている。市場予想は200億円超のレベルであったため、保守的な見通しとはみられるものの、弱材料視する動きが優勢に。また、記念配当の一巡で今期は実質減配見通しにもなっている。

<4921> ファンケル 1778 +123買い先行。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げしている。目標株価は1120円から1900円に引き上げへ。新たな成長局面入りを評価しているもよう。来期にかけて、卸売事業の拡大による限界利益増や原価率の改善、「ボウシャ」ブランドの連結による効果などで、増益幅は拡大していく見込みと。また、中国代理店との契約更新期限が近いもようで、輸出の仕切値が上昇すれば増益が加速する可能性もあると指摘している。

<5741> UACJ 351 +7しっかり。前日に中期計画を発表、評価材料へとつながっているようだ。数値目標では、今年度営業利益見通し265億円に対して、17年度には400億円を目標としている。統合効果の目標としては130億円を計画のようだ。、ほか、3年間で900億円規模の設備投資を計画、積極的な拡大戦略を評価する格好に。なお、本日は中期計画に関する説明会を開催するようだ。

<3667> enish 1769 +114買い優勢。「千年の巨神」が国内ゲームアプリの無料ランキングでトップになっていることが買い材料視されている。もともと期待タイトルとされていたが、11月の配信開始以降は出尽くし感が強まる展開になり、足元では下落ピッチも早まっていた。なお、本日はゲーム関連で堅調な動きが目立つ。

<7453> 良品計画 14100 +550大幅反発。みずほ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を15000円から17800円に引き上げている。9-11月期営業利益は海外事業が主導する形で前年比2割程度の高い伸びを達成したと考えているもよう。グローバルSCMの構築も順調に進展、来期以降の海外事業は更なる成長加速が期待されるとも。なお、円高反転を契機に、本日は小売セクターの一角で堅調な動きが目立っている。

<6920> レーザーテック 1352 +42しっかり。野村が投資判断「バイ」を継続で、目標株価を1337円から1537円に引き上げており、評価の高まる展開になっているようだ。台湾ファウンドリなど大手半導体メーカーの設備投資積極化によって、事業環境は改善しているとの見方。競合企業との受注競争に関しても、前6月期の同社優勢の状況には大きな変化はないもようと。来6月期以降は、TSV製造工程向けモニタリング装置などの売上が増加する可能性があるとも指摘。

<9744> メイテック 3425 +95堅調。SMBC日興証券が投資判断を新規に「1」、目標株価を4000円としている。自動車業界を中心に派遣需要が拡大してきたが、足元では景況感の改善や人手不足を背景に自動車業界のみならず、幅広い業種で需要が拡大しているようだ。今後も企業業績の回復や人手不足を背景とした市場拡大が期待されると評価。また、配当利回り水準が魅力的であるほか、積極的な株主還元姿勢が続くことなども推奨理由としている。《FA》

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