日本には未だ無い、日産の高級車ブランド「インフィニティ」が中国で正式稼働

2014年9月23日 15:13

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記事提供元:エコノミックニュース

中国・襄陽工場で生産する最初の現地生産のインフィニティ車は、中国市場に合わせて開発・生産された、先進技術を搭載したプレミアムスポーツセダン、「Q50L」(写真で分かるように日本ではスカイライン)である。

中国・襄陽工場で生産する最初の現地生産のインフィニティ車は、中国市場に合わせて開発・生産された、先進技術を搭載したプレミアムスポーツセダン、「Q50L」(写真で分かるように日本ではスカイライン)である。[写真拡大]

 日産の高級車ブランドであるインフィニティが中国で現地法人を設立した。東風インフィニティ汽車有限公司が、東風汽車公司と日産自動車の協働で正式に発足した。

 東風インフィニティは日産自動車と東風汽車公司5対5の出資比率の合弁会社で、東風汽車有限公司(DFL)の完全子会社となる。現インフィニティ中国の総経理である、ダニエル キチャート氏が新会社の総経理に就任した。また、東風汽車公司の前戦略企画部副部長の雷新が副総経理に就任。東風インフィニティは、「ひとつの戦略、ひとつのブランド、ひとつのチーム、ひとつのチャンネル」という経営方針を掲げて、インフィニティブランドを中国本土で展開する。東風インフィニティは、日産自動車と東風汽車公司の戦略的パートナーシップによって、中国のラグジュアリーカー市場でリードすることを目標としてスタートしたということになる。

 東風インフィニティが今年11月から開始する最初の現地化モデルの生産は、東風日産乗用車公司の襄陽工場で生産する。最初の生産モデルは中国市場に合わせて開発・生産された、先進技術を搭載したプレミアムスポーツセダン「Q50L」(写真で分かるように日本ではスカイライン)と、ロングホイールベースのSUV、「QX50」だ。襄陽工場はインフィニティのグローバル生産基準を満たしており、日本の栃木工場と肩を並べる高い基準を維持しているという。この現地生産により、中国・襄陽市は、日本・栃木、米国・スマーナに次ぐ、3番目のインフィニティのグローバル生産拠点となる。

 日産のCEOであるカルロス・ゴーン氏は、「東風汽車公司と日産自動車との成熟した強固な戦略的パートナーシップは、両企業にとって多大な価値を生み出した。これは、自動車産業界で、国境を越えた協業の成功例のひとつ。私は、両企業の貴重な経験を活かして、東風インフィニティは中国市場で必ず成功すると信ずる。また、その成功はグローバルなプレミアムブランドとしての地位を確立するインフィニティの戦略をさらに加速させる」と述べたという。

 DFLの総裁である関潤も、「11年間の発展を経てDFLは、中国で最大規模の自動車合弁会社に成長した。東風インフィニティという新たなプラットフォームによって、DFLは正式にラグジュアリーカー市場に参入。東風インフィニティは、東風日産乗用車公司と共にインフィニティ車の現地生産に取り組みながら、中国市場でインフィニティブランドのより高いレベルへの発展を目指す」と語った。

 今回の東風インフィニティの設立は、中国市場におけるインフィニティ事業発展の新たなスタートで、中国のユーザーに向けたプレミアムカー・ブランドのメーンストリームに、インフィニティを発展させることが目的だ。(編集担当:吉田恒)

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