【木村隆の相場展望】前週末の相場は先物の商い急増、セリングクライマックス

2014年8月10日 13:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(8月11~15日)

  8月8日の相場は急反落、日経平均は455円安となり、約2カ月半ぶりの安値水準で引けた。ところがナイトセッションに入るとニューヨーク株式の戻りにつれ、上げ足を強め、CMEは前日と変わらずの1万5010円で終え、あの波乱は何であったのかという疑問が残る下げであった。

  ウクライナやイラクの地政学的リスクが高まり、投資家心理を悪化させ、要は買い材料が見当たらないまま、下げ幅が拡大。信用取引の追い証発生など先行きの需給悪化も意識された。短期筋がレバレッジを落とす動きを見せたほか、機関投資家などから損失回避を目的とするヘッジ売りが先物に出て、裁定解消売りを誘発した

  しかし、8日の先物市場日経平均先物ミニの、出来高は99万9212枚に達した。2月4日の86万6918枚を上回るもので、今年最高を記録した。2月当時は日経平均が1万4000円割れを示現する時であった。今回の下げは、明らかにセリングクライマックスである。2月相場も多少もたついたが、そこから反転相場へ向かっている。今回もまた、その相場を再現する可能性が強い。(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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