三菱重工、ボーイング787の複合材主翼生産設備を増強へ

2014年8月7日 16:46

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 三菱重工業は7日、ボーイングの中型ジェット機「ボーイング787」用の複合材主翼の増産のため、10月から下関造船所(山口県下関市)および名古屋航空宇宙システム製作所大江工場(名古屋市港区)の2か所の設備増強に着工すると発表した。

 設備増強は、ボーイングが複合材主翼を月産10機から14機に増産する計画に対応して行われ、同社では2016年からの増産を目指しているという。

 補強用部材として使われる複合材主翼のストリンガー(縦通材)を製造する下関造船所の航空機工場では、複合材を積層した後に高温高圧で焼き固めるオートクレーブ(複合材硬化炉)などを増やす。また、名古屋航空宇宙システム製作所大江工場では、複合材主翼の外板を製造する複合材工場に、複合材テープを積層する自動積層機などを増設する。また、主翼組立を行う組立・塗装工場を拡張し、自動穴あけ機や塗装ロボットなどの改修や増設を行うとしている。

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