【木村隆のマーケット&銘柄観察】東京製鐵はオリンピックまで鋼材需要の拡大が続く見通し

2014年4月25日 10:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東京製鐵<5423>(東1)は下げ過ぎゾーンに入ってきた。4月18日に発表された決算は、前2014年3月期の営業利益が24億円(前々期167億円の損失)。そして、今2015年3月期も営業利益80億円(前期比228%増)への続伸を見込む、回復感の強い見通しであった。

  しかし、株価面では材料出尽くし感を誘い、整理基調を強めている。3月に証券会社が投資判断を「アンダーパフォーム(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を410円から560円に増額。株価は4月3日に597円まで買い上げられていた経緯がある。今期の営業利益予想についても94億円の見通しが明らかになっていたため、会社側見通しがそれに届かなかったことで、失望売りが広がっている状況だ。

  国内の鋼材需要は引き続き堅調だが、人手不足や加工能力、運送手段の不足ボトルネックとなって、建設工事の中断や遅れが発生、足下、市中の荷動きは落ち着いた状況となっている模様。市中在庫も多い為、マーケットは全体的に様子見となっているという。しかしながら、建設向け需要は、建築・土木とも夏場以降に集中して、様々な大型プロジェクトが始まる見込みで、今後、荷動きは着実に回復していくことが予想されている。さらに、2020年の東京五輪開催に向けて鋼材需要は拡大を継続していくものと期待されている。

  新年度に入り電力料金や副原料、運送費などあらゆるものがコストアップとなって来ており、そうした環境下での業績見通しは慎重なものとならざるを得ない。今後は製品値上げに動くことが予想され、それが浸透するようだと、今の見通しは大きく変わることになる。PBRは1.0倍の水準に到達しており、底値買いの絶好の局面だ。割安狙いの買いが流入するポジションに到達したようだ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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