マツダ、中国にて新型アクセラなどの生産を開始

2014年4月15日 07:09

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記事提供元:エコノミックニュース

 マツダ<7261>は11日、中国で新型車「マツダ3アクセラ(日本名アクセラ)」と、セダン「マツダ6アテンザ(日本名アテンザ)」の現地での生産を開始したと発表した。これら2つのモデルはいずれも中国国内向けで、それぞれ5月に発売される予定。評価の高い独自の環境技術「スカイアクティブ」を搭載した車種を連続して投入することにより、中国市場でのシェア拡大を図りたい考えだ。

 「マツダ3 アクセラ」は中国南京市にある車両生産販売会社「長安マツダ汽車(CMA)」にて、「マツダ6 アテンザ」は長春市の車両生産委託会社「一汽乗用車(FCC)」にて生産される。年間生産台数については明らかにされていない。9日には「一汽乗用車(FCC)」で、11日には「長安マツダ汽車(CMA)」で、それぞれ生産開始記念式典が実施された。

 マツダは14年1月に「マツダ3」の世界累計生産400万台を突破させるなど、世界規模での生産能力強化に取り組んでいる。先月にはメキシコとタイにおける新型車「マツダ3」の生産開始を発表したが、今回こうして中国でも「マツダ3アクセラ」と「マツダ6アテンザ」の生産を開始することを発表した。

 マツダの中国市場における2013年度の販売台数は、前年比0.2%ダウンの18万6690台で前年とほぼ横ばいという結果であった。13年の前半には大規模な反日デモもあったことから販売台数は落ち込んだものの、その後8月に発売を開始した新型SUV(スポーツ用多目的車)「CX-5」によって盛り返すことが出来た。

 またマツダは主力である「スカイアクティブ」を搭載した車の生産能力に関しても、世界規模での拡大を目指している。15年度までに世界での年間販売台数170万台のうち、「スカイアクティブ」を搭載した車の比率を80%にまで高めたいとしており、目標実現に向けて生産体制の構築を行っている。

 そしてマツダは16年3月期までに中国での販売台数を、世界販売の2割以上を占める40万台にまで拡大するとの方針も打ち出しており、今回の新型車投入はその目標達成のための一環である。(編集担当:滝川幸平)

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