NEC、中国万向集団から蓄電システム事業を10億円で買収

2014年3月24日 17:51

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 NECは24日、中国万向集団グループ・A123 Systems社の大規模・大容量蓄電システムのシステムインテグレーション(SI)事業部門(A123 Energy Solutions)を約1億ドル(約10億2,000万円)で買収すると発表した。注力領域としているスマートエネルギー事業の中核となる蓄電システム事業の強化を図るという。

 同社によると、今回の買収では、顧客のニーズにあったシステムを構築するA123 Energy Solutionsの蓄電SI力と、NECのSI力やリチウムイオン電池のコスト競争力を組み合わせて、蓄電システム事業を強化する。

 また、A123 Energy Solutionsが持つ電力会社や企業の顧客基盤とNECの通信事業者、企業、官公庁などの顧客基盤を融合することで、スマートエネルギー事業のグローバルな展開を推進する。中国市場については、万向集団と共同で企画合弁会社を設立し、大規模蓄電システム事業を開拓するという。

 A123 Energy Solutionsは、6月からNECのもと新会社「NEC エナジーソリューションズ」として事業を開始する予定。

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