SUBARUが「革新のための未来像」という意味のSUVコンセプトを公開

2014年3月11日 13:20

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記事提供元:エコノミックニュース

新世代SUV「SUBARU VIZIV 2」は、エンジン+3モーターのプラグインハイブリッド車。ユーティリティに優れる4ドアモデルだ。写真では2ドアモデルにしか見えないが、巧みなデザイン処理で後部ドアが見えない。

新世代SUV「SUBARU VIZIV 2」は、エンジン+3モーターのプラグインハイブリッド車。ユーティリティに優れる4ドアモデルだ。写真では2ドアモデルにしか見えないが、巧みなデザイン処理で後部ドアが見えない。[写真拡大]

 次期フォレスターとも思える、そのコンセプトモデルの名は「VIZIV 2」(ヴィジヴ2)、つまり「Vision for Innovation」(革新のための未来像)からの造語をモデル名とした次世代クロスオーバーを標榜するSUVのコンセプトカーだ。3月6日から一般に公開されているジュネーブモーターショーで世界初公開された。

 昨年のジュネーブショーでも「VIZIV」が展示されていたが、そのモデルは2ドア版だった。が、今回の「VIZIV 2」は、ユーティリティに優れる4ドアモデルだ。写真では2ドアモデルにしか見えないが、巧みなデザイン処理で後部ドアが隠されている。

 昨年公開されたVIZIVの搭載パワーユニットは欧州を意識したディーゼルターボだったが、今回は1.6リッター水平対抗ガソリンターボDTIエンジンに3モーターを組み合わせるプラグインハイブリッドに進化した。

 そのハイブリッドシステムは富士重らしい凝ったもので、前輪はエンジン+1モーター、後輪は2モーターの駆動による3モーター式ハイブリッド車だ。しかも、スバルとしては絶対ゆずれないシンメトリカルAWDレイアウトによる左右対称、低重心をここでも確保した。重量物であるリチウムイオンバッテリーは、キャビン下に配置し走行性能、安全性能をより高めた。

 このエンジンと3つのモーターが協調する新世代のAWD駆動システムを富士重では、「リヤ独立モーター駆動タイプ・シンメトリカルAWD」と呼んでいる。4輪マネジメントという開発思想に基づき、AWD技術を磨きあげてきた富士重のノウハウを発展させ、走行環境、路面状況に応じて4輪を緻密に制御するAWDシステムの新しい提案である。

 発表された諸元を紹介する。VIZIV 2のディメンションは、全長×全高×全幅4435×1920×1530mm、ホイールベース2730mm。タイヤサイズ245/45ZR20。乗車定員4名。車幅はやや広めだが、非常に現実的なスリーサイズに仕上がっている。搭載エンジン、モーターの出力&トルク値などの発表はない。が、エンジンは間もなく発売となるレヴォーグが搭載するユニットと共通と思われる。

 なお、富士重の安全装備の筆頭「アイサイト」は大きく進化して「オートパイロット」として、ステレオカメラによる前方認識を軸に360°センシングによって自動運転を実現し、未来における安全で快適な移動のあり方を提案している。(編集担当:吉田恒)

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