日立システムズ、インドITサービス企業を買収 インド市場に参入

2014年2月26日 19:22

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日立システムズが買収するインドのITサービス企業マイクロクリニックのWebサイト

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 日立システムズは26日、インドにおけるITサービス事業の強化を図るため、3月末を目処にインドのITサービス企業マイクロクリニック(Micro Clinic India)の株式を約76%取得し、社名をHitachi Systems Micro Clinicに変更すると発表した。

 同社によると、マイクロクリニックは、インドにおける有力なITサービス企業の1社で、インド国内の主要都市に合計15カ所の事業拠点と約150カ所のサテライトオフィスを持ち、ITプラットフォームの提供や保守サービスを中心に幅広いITサービスを提供している。また、事業拡大に向けて、仮想化サービスやマネージドサービスなどの強化を図っているという。資本金は1,250万ルピー(約2,000万円)、2013年3月期の売上高は7億6,900万ルピー(約12億3,000万円)、従業員数が約650名。

 日立システムズとマイクロクリニックは、両社の製品・サービスや技術・ノウハウ、経営リソースを組み合わせ、インド国内の現地企業および日系企業をはじめとする外資系企業に対して、IT機器調達からシステム設計・構築、運用、保守に至るまでのワンストップサービスを提供する。また、インドにおける日立グループ各社とも連携し、インドにおけるITサービス事業の拡大を図るという。

 インドでは、日本をはじめ各国の企業が進出を加速するとともに、現地企業も事業の伸張に伴いIT投資を拡大するなど、ITサービスの需要が急激に成長している。そのため、日立製作所は、インドをグローバル戦略上の重要地域と位置づけ、日立グループで推進する社会イノベーション事業の展開を加速しており、インドにおける連結売上高を2015年度までに2011年度比約3倍の3,000億円へと拡大することを目指している。

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