デジタル複合機器のセキュリティを高めるサービス開始

2014年2月4日 08:14

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記事提供元:エコノミックニュース

 大塚商会<4768>とサイオステクノロジー<3744>の両社は、一般事務所には、必ずといって良いほど設置されているコピー、ファックス、プリンター、スキャナーなどの機能を1台で可能にするデジタル複合機のセキュリティを高めるための「画像ログ取得ソリューション」サービスを2014年3月から開始すると発表した。

 「画像ログ取得ソリューション」は、サイオスと大塚商会が企画開発した画像ログ取得ソフト「Log キャプチャ」をリコー<7752>製複合機に搭載し、大塚商会が導入支援や保守などサービスとともに提供され、組織内でパソコンやサーバーに比べると見落とされがちなデジタル複合機のセキュリティ対策に利用される。価格は1万円(税別)。

 もともと、デジタル複合機器のセキュリティ問題は、ネットワークにデジタル複合機が接続されるようになった時点で生じることは明白に予測できることで、その証拠に、今から10数年以上も前からセキュリティ対策を強める試みをメーカーは行なっていた。

 今回のサービス開始のきっかけは、独立行政法人情報処理推進機構が13年3月に「12年度 デジタル複合機のセキュリティに関する調査」報告書でIT化が進むデジタル複合機のセキュリティ上の脅威・脆弱性があるので対策が必要という内容を公開したこと、および13年11月に内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)が、全府省庁で使用している数万台のデジタル複合機のセキュリティに関する調査に乗り出すことが報道されたことなどによると推測される。

 ただし、今回、提供されるサービスは、外部から侵入を防ぐことで、データ漏えいを防止するのではなく、デジタル複合機を「いつ、だれが、どの文書に対して、どのような操作をしたのか」などの情報と、操作の対象となった文書を画像データとして保存するサービスである。万が一情報漏えいなどが発生した場合に、流出経路などを確認する際の重要な手がかりになる他、内部からの情報漏えいなどの事前の抑止できる。対象機種はリコー製品に限られている。

 なお、外部からネットワークを通じて、不正侵入されてデータが漏えいすることを防ぐには、別途デジタル複合機にID、パスワードをしっかり設定するとともに、ファイアウォールで守るなどの対策が必要となる。(編集担当:阪木朱玲)

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