サントリー、「ジムビーム」の米ビームを1.6兆円で買収 蒸留酒世界3位に

2014年1月14日 14:22

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サントリーホールディングスは13日、米酒造大手ビームを総額160億ドル(約1兆6,500億円)で買収すると発表した。写真は、サントリーWebサイトの「ジムビーム」紹介ページ

サントリーホールディングスは13日、米酒造大手ビームを総額160億ドル(約1兆6,500億円)で買収すると発表した。写真は、サントリーWebサイトの「ジムビーム」紹介ページ[写真拡大]

 サントリーホールディングスは13日、サントリーが米酒造大手ビームの全発行済株式を総額160億ドル(約1兆6,500億円)で取得し、買収することで最終合意したと発表した。ビームとサントリーのスピリッツ事業をあわせた売上高は、43億ドル(約4,400億円)超で、世界の蒸留酒市場で第3位となる。

 買収後は、ビームのバーボンウイスキー「ジムビーム」をはじめとしたウイスキー、コニャック、テキーラなどのブランドが加わり、ラインナップが拡充する。

 サントリーは、両社の強力なブランドの展開に加え、販売流通網の拡大や技術交流の深化によって、グローバルな成長の実現を図るとしている。

 ビームは、今後も現経営陣が、米イリノイ州シカゴ近郊の本社で経営する予定。

 サントリーの佐治信忠社長は「この提携によって、世界でも類を見ない強力なポートフォリオを持つスピリッツ(蒸留酒)事業が誕生することになり、グローバルにさらに大きく成長できる」とコメントしている。

 ビームのマット・シャトック最高経営責任者(CEO)は、「全世界の販売網の拡大と商品開発力のさらなる強化により、競争優位を築くことができる」とコメントしている。

 サントリーは日本国内でビームの商品を販売し、ビームはシンガポールをはじめとした東南アジアでサントリー商品を販売するなど、両社は日本国内外で既に協業関係を持っている。

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