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ブランドの頂点に立つべきメルセデスの「Sクラスクーペ」とは?
「コンセプトSクラスクーペ」。搭載するパワーユニットは、V型8気筒ツインターボエンジン。排気量は4663cc、最高出力455ps(335kW)を発揮。最大トルクは71.4kg.m(700Nm)に達する。エレガントで力強く、抜群の運動性能を備え、しかも快適な究極のグランドクーペだ。[写真拡大]
メルセデス・ベンツの伝統的な語彙に「大型なグランドクーペが、ラインアップの頂点に立つ伝統」があるという。東京モーターショーで公開された同ブランドのラグジュアリー4座「コンセプトSクラスクーペ」がそれだ。メルセデスが次世代のグランドクーペを具体的に示したモデルで、華やかなで官能的でありながら力強さをも感じさせるデザインだ。
メルセデスは記者発表の冒頭で「先般発売した新型Sクラスセダンは、グローバル市場で熱狂的ともいえる好評を博しており、メルセデス・ベンツの革新を象徴する役割を完璧に果たしている。そして、今回のSクラスクーペで“メルセデスのラインアップの最上位はクーペが占める”という伝統に基づき、デザイナーにはいつも以上に大きな創造力を発揮、自動車史上に残る傑作ともいえる作品が誕生した」と高らかに発表した。
Sクラスクーペの最大の特徴といえるのは、いかにも後輪駆動モデルらしいプロポーションだ。ボディサイドを際立つキャラクターラインが走り、パワーバルジを備えた長いボンネット、コンパクトなキャビンと高いウエストラインには、オーセンティックな「ロングノーズ・ショートデッキ」というスポーツクーペの基本が隠れている。フロント265/35R21、リア295/35R21タイヤに21インチホイール組み合わせ、リアのワイド感を視覚的に強調したデザインは、力強さと洗練が止揚しているようだ。
この全長5050mmのクーペボディは、全幅1958mm、全高1409mm。ホイールベースは2945mmだ。
コンセプトSクラスクーペのパワーユニットは、V型8気筒ツインターボエンジン。キャパシティ4663ccから最高出力455ps(335kW)を発揮。最大トルクは71.4kg.m(700Nm)に達する。
SクラスクーペにはSクラスセダン同様「インテリジェントドライブ」テクノロジーが搭載される。ステレオカメラが車両前方の約50mまでを立体的に捉え「6Dビジョン」によって対象物の位置や動きを検知、最大500mまでの監視可能で、これらのデータはレーダーセンサーや超音波センサーのデータと組み合わせて処理し、ドライバーの負担軽減と他者(車)との接触を未然に防ぐ。
また、このシステムは路面の凹凸を検知する機能を有し、ロードサーフェススキャンが凹凸を検知すると、マジックボディコントロールが作動、その路面状態にあったサスペンション設定に変更し最善の乗り心地と運動性能を発揮させる。
エレガントで力強く、抜群の運動性能を備え、しかも快適な究極のグランドクーペ。それがメルセデス・ベンツ「コンセプトSクラスクーペ」なのだろう。(編集担当:吉田恒)
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