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富士フイルム、クレスコ、東洋炭素など/本日の注目個別銘柄
<4901> 富士フイルム 2803 +115買い優勢。がん治療薬に参入との報道が伝わっている。世界最大のがん専門病院である米MDアンダーソンがんセンターと共同で、3種類の新薬候補の臨床試験を開始する計画。同事業分野における成長期待が先行する格好に。また、メリルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も2350円から3050円に引き上げている。高成長・高シェア製品群を有する医療機器の成長性、固定費削減実施によるデジカメの収支均衡実現、高い国際競争力を有する個別事業のバリュエーション再評価などを注目点としている。
<1861> 熊谷組 287 +15しっかり。政府・与党がリニア新幹線の建設を税制面から後押しする検討に入ったと伝わっている。不動産取得税や登録免許税を非課税とする案が浮上、実現すればJR東海<9022>にとって184億円の負担軽減になる見通しと。リニア計画の順調な進展期待が高まることで、同社などの関連銘柄にとってもポジティブ材料と捉えられている。大豊建設<1822>の強い動きも目立っている。
<8848> レオパレス21 590 -64急落で下落率トップ。公募増資などで最大321億円を調達すると報じられている。公募増資で4350万株、オーバーアロットメント売出に伴う第3者割当増資で650万株を発行する予定。発行済み株式数は最大で2割強の増加となる。株式価値の希薄化、並びに需給悪化などを警戒する動きが先行へ。なお、同様に公募増資の実施を発表した日本ケミコン<6997>、CB発行の高島屋<8233>なども希薄化懸念で下げきつい。
<6366> 千代田化工建設 1369 +34強い動きが目立つ。野村では投資判断「バイ」を継続、目標株価を1580円から1700円に引き上げている。北米ではシェールガスを原料としてLNG、化学など様々なプロジェクトが計画されており、受注拡大への期待を高めているもよう。今期営業利益は会社計画240億円を上回る295億円、来期は330億円を予想している。
<6473> ジェイテクト 1550 +81大幅続伸。大和が投資判断を「3」から「1」に、一気に2段階格上げしており、評価材料へとつながっているようだ。目標株価は2000円と設定している。6月に就任した新社長による様々な改善改革など、自助努力要因による利益成長シナリオが可能と判断したこと、今期営業利益は前期比約2倍の570億円と、会社計画の490億円を上回ると見ているほか、来期には過去最高益の更新も視野に入ることなどを評価しているようだ。
<8227> しまむら 10760 -230さえない。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、目標株価は10000円としている。円安による原価上昇圧力を背景に、一部商品の値上げを含めた価格見直しを進めているもようだが、低価格に強みを持つ業態上、顧客支持を維持しにくくなっている可能性があるとの指摘。また、アベイルでは価格設定とともに商品戦略にも課題があるもようだとしている。
<4674> クレスコ 885 +96急伸。自己株式の取得を発表、発行済み株式数の3.7%に当たる40万株を上限に、本日から来年の5月30日までを取得期間としている。比較的流動性が低いこともあって、需給インパクトは強まりやすいとの見方にも。また、継続的な自社株買い実施や連続増配など、株主還元策に対する評価も高まる格好へ。
<5310> 東洋炭素 2102 +151大幅続伸。前日にはクレディ・スイス(CS)が投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価を2100円から2500円に引き上げている。足元では、3四半期ぶりの営業利益黒字化、7四半期ぶりの売上高前年比プラス転換、7四半期ぶりのネットキャッシュポジションの前四半期比改善、受注の2四半期連続前年比プラス維持など、様々な指標で改善が見られていると評価。最悪期は脱出したと捉えているようだ。
<6753> シャープ 335 +14反発。昨日は買い先行後に急速な伸び悩みとなったが、本日は再度押し目買いが優勢の展開に。今晩の米国市場ではHPの決算発表などが予定されている。HPに複写機をOEM供給検討と先に報じられ、株価の上昇要因につながった経緯もあることから、具体的な言及に対する期待感なども先行しているようだ。
<7278> エクセディ 3180 +80しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を2750円から3650円に引き上げている。来期営業利益は過去最高益の更新を見込むほか、再来期から営業利益率は2ケタ水準まで上昇すると予想へ。先行投資期間を経ての、今後の収益成長局面への移行を期待しているようだ。
<7844> マーベラス 663 +13切り返す。LINEの世界利用者数が3億人を超えたと発表されていることから、本日は朝方からLINE関連銘柄が賑わう展開となっている。同社もLINE関連の一角と位置づける向きもあり、関連各社に連れ高する格好となっている。先週、東海東京<8616>では、短期的にLINE向けタイトルのリリースで評価が集まる可能性もあるとして、目標株価を700円から770円に引き上げている。《FA》
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