【アナリスト水田雅展の銘柄分析】翻訳センターは25日線抜け目前、中期成長力評価して出直り

2013年11月26日 09:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター <2483> (JQS)の株価は急騰の反動調整局面だが、足元では調整一巡感を強めている。中期成長力を評価して出直り展開だろう。

  特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心として、企業向けなどに翻訳サービスを展開している。企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連など翻訳サービス需要は拡大基調であり、M&Aも積極活用して業容を拡大している。

  12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化した。ISSは国際会議運営の実績が豊富であり、通訳の分野も20年東京夏季五輪開催で活躍の場が一段と広がりそうだ。また13年6月には、アイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けた。

  11月6日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は、前年同期比38.2%増収、同4.3%営業増益、同2.4%経常増益、同1.2%最終増益だった。翻訳事業における人員増加などで利益の伸びは小幅だったが、主力の翻訳事業が同3.6%増収と好調に推移したことに加えて、ISSグループの連結も寄与して大幅増収だった。翻訳事業では医薬分野や金融分野が好調だった。

  通期の見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.5%、営業利益が31.1%、経常利益が30.4%、純利益が29.2%である。東京本部移転増床費用や人材採用などの先行投資負担で利益進捗率がやや低水準だが、主力の翻訳事業が好調であり、ISSグループの通期連結も寄与して好業績が期待される。

  株価の動きを見ると、9月17日の年初来高値7800円から反落し、急騰の反動調整局面が続いている。しかし11月12日の直近安値3705円から切り返し、足元では4300円~4400円近辺まで戻して反発の動きを強めている。調整が一巡した可能性がありそうだ。

  11月25日の終値4340円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は3.0倍近辺である。

  日足チャートで見ると、戻りを押さえている25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発の動きだ。急騰の反動調整が一巡した可能性があり、中期成長力を評価して出直り展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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