【アナリスト水田雅展の銘柄分析】リンテックは押し目買い好機、新指数採用で好内容評価へ

2013年11月19日 09:27

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  粘着製品大手のリンテック <7966> の株価は、自律的な短期調整を挟みながら水準切り上げの展開が続いている。指標面に割高感はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。新指数に採用となっている。

  高度な粘着応用技術と表面改質技術(粘着剤や表面コート剤の開発・配合・塗工技術)に強みを持ち、印刷材・産業工材関連(シール・ラベル用粘着フイルム、ウインドーフイルム、太陽電池用バックシート、自動車用・工業用特殊粘着製品など)、電子・光学関連(半導体製造用粘着テープ、タッチパネル用シート材、液晶用偏光・位相差フイルム粘着加工など)、洋紙・加工材関連(カラー封筒用紙、粘着製品用剥離紙・剥離フイルム、炭素繊維複合材料用工程紙など)の分野に幅広く事業展開している。

  11月8日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)連結業績は前年同期比2.9%増収、同18.3%営業増益、同20.9%経常増益、同16.0%最終増益だった。高付加価値製品の好調に加えて、営業外での為替差益も寄与した。セグメント別に見ると、印刷材・産業工材は印刷用粘着製品や太陽電池用バックシートがやや低調で同1.4%減収、電子・光学関連はスマートフォンやタブレット関連が好調で同4.8%増収、洋紙・加工材関連はNISA特需に伴うカラー封筒用紙の好調で同9.0%増収だった。

  通期見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比10.0%増の2100億円、営業利益が同42.0%増の150億円、経常利益が同36.6%増の150億円、純利益が同36.7%増の105億円としている。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.1%、営業利益が45.1%、経常利益が45.4%、純利益が45.6%である。概ね順調な水準だろう。想定為替レートは1米ドル=92円と保守的であり、期後半に向けての需要拡大も考慮すれば好業績が期待される。

  株価の動きを見ると、自律的な短期調整を挟みながら水準切り上げの展開が続いている。10月17日には年初来高値となる2157円まで上昇した。今期好業績を評価する動きのようだ。その後は上げ一服の形だが自律調整の範囲だろう。

 11月18日の終値2016円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS140円57銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1909円57銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んで自律調整局面だが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。指標面に割高感はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【株式評論家の視点】地盤ネットは地盤への関が心高まり、業績はこれから伸びる局面(2013/11/14)
【編集長の視点】三井住友FGは高値肉薄、2Q業績に次ぎ3月通期業績を上方修正し期末配当を増配(2013/11/13)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事