【アナリスト水田雅展の銘柄分析】巴工業に底打ち感、6営業日ぶりの陽線、戻り速い

2013年11月19日 09:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  化学機械メーカーの巴工業 <6309> の株価は、調整が一巡して反発のタイミングが接近しているようだ。低PBRに見直し余地があり、設備投資需要回復も刺激材料だろう。

  遠心分離機械を中心とする機械製造販売事業、合成樹脂や化学工業薬品などを中心とする化学工業製品販売事業を2本柱としている。中国ではコンパウンド加工事業も展開し、11月5日に中国の連結子会社・星科工程塑料が、テクノポリマーおよび日本カラリングとの間の資本・業務提携を解消したと発表した。事業環境の変化に対応して事業運営を見直すべきと判断し、当社がテクノポリマーおよび日本カラリングの出資持分をすべて譲り受ける。連結業績への影響は軽微としている。

  前期(13年10月期)連結業績見通し(5月29日に2回目の減額修正)は売上高が前期比6.7%減の388億円、営業利益が同32.6%減の16億50百万円、経常利益が同34.8%減の17億円、純利益が同37.5%減の10億10百万円としている。機械製造販売事業は北米の遠心分離機械や中国の砥粒回収装置の受注が低調で、化学工業製品販売事業も汎用樹脂などの需要が低調だったため減収減益のようだ。しかし今期(14年10月期)は設備投資需要の回復で収益改善が期待されるだろう。

  10月期末の配当権利落ちも影響したようだが、11月14日と11月15日には1488円まで調整した。ただし11月18日には前日比41円(2.75%)高と反発している。今期の収益改善に期待して調整が一巡した可能性があるだろう。

  11月18日の終値1522円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS101円22銭で算出)は15倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS2235円59銭で算出)は0.7倍近辺である。

  日足チャートで見ると、75日移動平均線を割り込んで調整局面だが、8月30日と9月6日の安値1405円を割り込まず、足元で反発の動きを強めている。また週足チャートで見ると、この水準から反発すれば三尊底の形となりそうだ。低PBRに見直し余地があり、設備投資需要回復に伴って今期の収益改善が期待されるだけに、反発のタイミングが接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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