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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ゼリア新薬工業は押し目買い、通期3回目の増額の可能性
中堅医薬品メーカーのゼリア新薬工業 <4559> の株価は高値圏から一旦反落したが、強基調に変化はなく、今期(14年3月期)業績3回目の増額の可能性もあり、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。
消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品などのコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、13年6月には自社オリジナル新薬の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売した。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」植物性便秘薬「ウィズワン群」などを主力としている。
13年8月には、スイスのビフォーファーマ社と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、デンマークの連結子会社ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。また9月にはコンビニエンスストア向けドリンク「ヘパリーゼWハイパー」の出荷を開始して商品ラインアップを強化した。
11月8日に発表した今期第2四半期累計(4月~9月)連結業績(8月7日に利益を増額修正)は前年同期比16.1%増収、同2.1倍営業増益、同2.1倍経常増益、同50.4%最終増益となり、8月7日の修正計画を上回る増収増益だった。売上の好調に加えて、原価率改善や経費の効率的運用も寄与した。セグメント別に見ると、医療用医薬品事業は「アサコール」が国内外で拡大して同17.8%増収、コンシューマーヘルスケア事業は「ヘパリーゼ群」の好調などで同13.6%増収、その他事業(不動産賃貸収入など)は同5.3%減収だった。
通期の見通しは、前回予想(8月7日に利益を増額修正)に対して、さらに利益を増額修正して、売上高が前期比13.5%増の605億円、営業利益が同38.8%増の64億円、経常利益が同36.8%増の64億円、純利益が同18.0%増の47億円とした。主力の「アサコール」や「ヘパリーゼ群」が好調に推移する見込みだ。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が49.8%、営業利益が63.4%、経常利益が66.0%、純利益が71.0%と高水準である。通期3回目の増額の可能性が高いだろう。
株価の動き(10月1日付で1株を1.1株に分割)を見ると、10月10日の年初来高値2458円後に上げ一服の形となり、11月11日には前日比164円(7.28%)安と急落し、さらに11月15日には2013円まで調整する場面があった。第2四半期累計の業績発表で好材料出尽くしとなり、利益確定売りが優勢になったようだ。ただし11月18日には前日比120円(5.92%)高の2150円まで急反発する場面があった。利益確定売りが一巡して好業績を再評価する動きだろう。
11月18日の終値2098円を指標面(株式分割後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS103円37銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割考慮した連結BPS807円64銭で算出)は2.6倍近辺である。日足チャートで見ると75日移動平均線にタッチして反発し、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋っている。強基調に変化はなく、通期3回目の増額の可能性を評価して上値を試すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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