【アナリスト水田雅展の銘柄分析】クレスコは戻り一服だが好業績や割安感に見直し余地

2013年11月12日 09:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  受託ソフトウェア開発のクレスコ <4674> の株価は戻り一服の展開だが、今期(14年3月期)好業績や指標面の割安感に見直し余地があり、出直りの動きが本格化しそうだ。

  ソフトウェア開発(ビジネス系)事業を主力として、組込型ソフトウェア開発事業、その他事業(商品・製品販売など)を展開している。収益力向上に向けてERPコンサルティング、オンラインストレージサービス、クラウド関連サービスを強化し、得意分野を持つビジネスパートナーとのアライアンスやM&Aも積極活用している。13年4月にソリューション事業のクリエイティブジャパンを子会社化し、企業コンサルティング事業のエル・ティー・エスを持分法適用会社化した。9月には三谷産業<8285>とクラウドサービス事業で協業体制を構築した。

  11月1日に発表した第2四半期累計(4月~9月)連結業績は前年同期比15.6%増収、同10.5%営業増益、同22.1%経常増益、同30.9%最終増益だった。セグメント別に見ると、ソフトウェア開発事業が金融分野の好調やクリエイティブジャパンの新規連結などで同17.0%増収、組込型ソフトウェア開発事業が情報家電関連の好調などで同8.6%増だった。

  通期見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比15.6%増の220億円、営業利益が同13.5%増の14億10百万円、経常利益が同8.5%増の15億30百万円、純利益が同12.5%増の8億60百万円としている。クラウド関連のソフトウェア開発が好調であり、クリエイティブジャパンの新規連結も寄与する。消費増税前の企業のIT投資需要も追い風だろう。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.4%、営業利益が40.9%、経常利益が46.3%、純利益が50.9%である。下期の構成比が高いことを考慮すれば概ね順調な水準であり、好業績が期待される。なお10月28日に配当の増額修正を発表し、年間26円(第2四半期末13円、期末13円)とした。前期との比較では年間1円の増配となる。

  株価の動きを見ると、800円近辺で上値が重くなり戻り一服の形だが、一方では720円~730円近辺で下値も固まっている。720円~800円近辺のレンジで短期ボックス展開の形だが、足元はレンジ上限に向けて水準を切り上げる動きのようだ。好業績を見直す動きだろう。

  11月11日の終値752円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円68銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS786円92銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線と26種移動平均線を維持して、徐々に下値を切り上げる形だ。今期好業績や指標面の割安感に見直し余地があり、出直りの動きが本格化しそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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