【マーケット・銘柄Q&A】東証と大証の統合、日本取引所グループが力をつける中で名古屋証券取引所はどうなる

2013年11月10日 13:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■東証と大証の統合、日本取引所グループが力をつける中で名古屋証券取引所はどうなる。

  【Q】 東京証券取引所と大阪証券取引所が統合して『日本取引所グループ』となりました。札幌、名古屋、福岡の取引所が取り残された印象ですが、特に名古屋証券取引所は、今後、日本取引所グーループへ統合はありますか。

■流れはグローバル化だが独自路線維持のもよう、新規上場、IR活動で優位性発揮も

  【A】 足元では、名古屋証券取引所及び日本取引所グループからの公式発表はありません。また、関連した報道も見当たりません。従って、名古屋証券取引所の今後については推測ということになります。

  ただ、東証と大証が統合を打ち出した2012年11月22日の時には、名古屋証券取引所は『独立維持』の報道がありました。今もこの方針に変わりはないものとみられます。

  こうしたM&A案件の場合は、統合や合併した時のメリットからデメリットを差し引いて、メリットが大きければ統合実現になると思います。東証と大証統合のケースでは、グローバル競争時代という大きい流れの中で生き抜くには、単独で戦うより統合によって戦うほうがはるかに有利であるという背景があったと思います。とくに、売買システムの開発・運用・維持、そして人件費等においてコスト軽減が図れるメリットは大きいと思われます。東証と大証は2013年1月1日付けで統合、7月中旬から大証1,2部の単独銘柄とジャスダック銘柄が東証に統合となりました。

  名古屋屋証券取引所もグローバル化という流れの中に身を置いていることは同じです。ただ、大証の場合は株式の現物銘柄を東証へ統合しても『先物』が残り、『先物市場』としての存在感がありますが、名古屋は仮に、現物市場を東証へ統合したら何も残らないということも予想されます。

  名古屋証券取引所にはセントレックスという新興市場がありますが、既に、新興市場は日本取引所グル-プ内の東証の中にマザーズ、ジャスダックがあります。このため、名古屋を新興市場専門にするということも難しいと思われます。結局、名古屋証券取引所が今後、どのように存在感を発揮できるかが注目点となりそうです。

  名古屋周辺には世界に通用する優秀な企業が多いのも事実です。名古屋証券取引所には約310社の上場企業があり、取引所独自でIR活動に熱心ですし、他市場重複銘柄の場合、決算発表では名古屋では社長、東京では担当役員というケースも多いようで地元を大事にしているようです。

  残念ながら東証に比べると売買高は少なく、この面での存在感は薄いと言わざるを得ません。このため、売買システムは東証のシステムを使っているとのことです。とくに、名古屋単独上場銘柄については、ネット証券の中には注文ができないケースもあるようです。

  新規上場企業の発掘と上場に向けてのアドバイス、上場後のIR活動などで名古屋証券取引所が存在感を示すことができるかどうかがポイントのようです。もし、IR活動に圧倒的特徴を示すことができれば、「新興市場は名古屋に」ということ考えられないことではないでしょう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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