【アナリスト水田雅展の銘柄分析】新和内航海運は指標面に割安感、好業績評価して上値追いの可能性

2013年11月8日 09:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  新和内航海運 <9180> (JQS)の株価は、今期(14年3月期)業績見通しの2回目の増額修正と年間配当の増額修正を好感して動意付いた。その後一旦は利益確定売りが優勢になったが、依然として指標面の割安感が強く、好業績を評価して上値追いの可能性があるだろう。

  NSユナイテッド海運 <9110> の子会社である。鉄鋼メーカー向け原料炭・石灰石・鋼材、電力向け石炭、建設向けセメントなどを輸送する内航海運事業を主力として、港湾運送事業、LPGタンクローリー等輸送事業も展開している。

  10月31日発表の第2四半期累計(4月~9月)の連結業績(10月25日に2回目の増額修正)は、前年同期比7.6%増収、同4.7倍営業増益、同5.0倍経常増益、同5.3倍最終増益だった。主力の内航海運事業で主要荷主である電力・セメント・鉄鋼関連の輸送量が想定以上に増加した。さらに運行効率の向上や諸経費の圧縮などの効果も寄与した。

  通期見通しは10月25日に2回目の増額修正を発表し、売上高を5億65百万円増額して前期比8.0%増の205億80百万円、営業利益を3億60百万円増額して同56.2%増の18億30百万円、経常利益を3億58百万円増額して同49.8%増の17億60百万円、純利益を1億48百万円増額して同41.0%増の11億円とした。また年間配当予想も前回予想の年間5円に特別配当10円を加えて年間15円(期末一括)とした。前期との比較では3円の増配となる。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.1%、営業利益が49.7%、経常利益が50.1%、純利益が57.9%である。期後半に向けて、復興関連需要の本格化や景気回復に伴う粗鋼生産量増加などが期待されることも考慮すれば、通期3回目の増額の可能性もあるだろう。

  株価の動きを見ると、10月25日の業績見通しと配当予想の増額修正を好感して動意付き、10月28日は前日比80円(17.10%)高の548円まで急騰し、10月29日には07年12月以来の高値水準となる556円まで上伸した。その後は11月7日に515円まで調整しているが、急騰の反動調整局面で利益確定売りが優勢になった形だろう。

  11月7日の終値515円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円10銭で算出)は5倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS568円15銭で算出)は0.9倍近辺である。目先的には過熱感を強めた形だが、指標面で見れば依然として割安感の強い水準だ。好業績を評価して上値追いの可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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