【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テクマトリックスはモミ合いレンジ下限に接近して反発のタイミング

2013年11月7日 09:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  情報サービスのテクマトリックス <3762> の株価は、モミ合いレンジ下限に接近して反発のタイミングのようだ。

  ネットワークやセキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、医療・CRM・EC・金融などを重点分野してシステム構築やクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開し、ビッグデータ分析支援のBI(ビジネス・インテリジェンス、データ分析による意思決定支援システム)サービスなども強化している。

  10月31日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は前年同期比5.9%増収、同18.0%営業減益、同18.7%経常減益、同38.1%最終増益だった。ストック型ビジネスの戦略的拡大に向けた人件費増加などで営業減益だったが、売上高は第2四半期累計として過去最高を記録した。

  主力の情報基盤事業は、セキュリティ関連などの好調で同12.8%増収だった。アプリケーション・サービス事業は、医療情報クラウドサービスの売上計上方法変更の影響で同5.5%減収だった。純利益については繰延税金資産の追加計上による法人税等調整額の減少が寄与した。

  通期の見通しは前回予想(7月31日に繰延税金資産の追加計上に伴って純利益を増額修正)を据え置いて、売上高が前期比4.6%増の175億円、営業利益が同3.7%減の11億50百万円、経常利益が同1.9%減の11億50百万円、純利益が同9.7%増の6億90百万円としている。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.6%、営業利益が37.4%、経常利益が38.8%、純利益が58.0%である。営業利益の進捗率がやや低水準だが、サイバー攻撃に対応した負荷分散装置や次世代ファイアウォール製品などが好調のようだ。公共機関向けや金融機関向けの大型案件の寄与も期待され、通期見通しの達成は可能だろう。

  株価の動き(4月1日付で株式200分割)を見ると、やや上値が重く7月中旬以降は概ね550円~600円近辺のレンジでモミ合う展開だ。ただし下値は着実に切り上げている。足元はレンジ下限に接近する形であり、反発のタイミングだろう。

  11月6日の終値573円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円87銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS460円26銭で算出)は1.2倍近辺である。モミ合い展開だが6月安値468円、9月安値520円、10月安値534円と下値を徐々に切り上げている。指標面に割高感はなく、煮詰まり感も強めている。きっかけ次第で動意の可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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