【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TACは業績見通し増額修正を好感、人気持続して上値追いの可能性

2013年11月7日 07:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  「資格の学校」を運営するTAC <4319> の株価は、第2四半期累計(4月~9月)業績見通しの増額修正を好感して動意付いた。好業績を評価する動きであり、人気が持続して上値を追う可能性があるだろう。

  財務・会計分野(簿記検定・公認会計士など)、経営・税務分野(税理士・中小企業診断士など)、金融・不動産分野(宅建・不動産鑑定士・FPなど)、法律分野(司法試験・司法書士など)、公務員・労務分野(社化保険労務士・国家総合職など)など幅広い分野で「資格の学校」を運営し、法人研修事業や出版事業なども展開している。若者や女性の資格取得支援に向けた政策が支援材料だろう。

  10月31日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計の連結業績(10月29日に増額修正を発表)は、税理士講座や司法書士講座がやや低調で売上高は111億01百万円と前年同期比3.8%減少したが、コスト削減効果が寄与して営業利益は同3.0倍の14億90百万円、経常利益は同3.3倍の15億57百万円と大幅に改善した。営業利益と経常利益は第2四半期累計としては過去最高となった。純利益については前年同期に計上した移転補償金が一巡したため同14.2%減の9億78百万円だった。

  通期の見通しについては、公認会計士試験の合格発表後の講座申込状況を見極める必要があるなどとして前回予想を据え置き、売上高が前期比5.2%減の199億円、営業利益が同5.2倍の7億05百万円、経常利益が同2.1倍の7億85百万円、純利益が同54.3%減の4億47百万円としている。受講者数の本格回復には至らないとして減収だが、賃借料・講師料・教材制作外注費・人件費・広告費の削減という事業構造改革の効果が本格寄与して、営業損益が大幅に改善する。純利益は移転補償金などの特別利益が一巡する。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が55.8%、営業利益が211.4%、経常利益が198.4%、純利益が218.8%となった。季節要因で第1四半期(4月~6月)と第4四半期(1月~3月)の利益が出やすい収益構造だが、すでに第2四半期累計時点で利益は通期見通しの約2倍を達成している。受講申込は税務分野や法律分野がやや低調だが、金融・不動産分野や公務員分野が好調なことも考慮すれば、通期業績見通しも増額の可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、10月29日の大幅増額修正を好感して動意付いた。10月29日の終値233円から、10月30日はストップ高水準の313円となり、10月31日にも393円まで上伸する場面があった。その後は利益確定売りなどで乱高下する場面もあるが、好業績を評価して人気が持続している。

  11月6日の終値346円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円51銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS181円59銭で算出)は1.9倍近辺である。目先的には過熱感を強めているが、週足チャートで見ると概ね200円~250円近辺のボックスレンジから上放れて強基調に転換した形であり、好業績を評価して上値を追う可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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