【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ソフトクリエイトホールディングスは急騰の反動調整局面だが再動意のタイミング

2013年11月6日 09:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■ネット通販市場拡大が追い風

  ECサイト構築のソフトクリエイトホールディングス <3371> の株価は急騰の反動調整局面だが、過熱感が薄れて再動意のタイミングが接近しているようだ。ネット通販市場の拡大が追い風であり、中期成長期待に変化はないだろう。

  ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」販売、ECサイト運用、ECプロモーションサービスなど)を主力に、SI事業(自社グループ開発ソフト「X-point」「AgileWorks」「Assetment」「L2Blocker」販売、基幹系システム受託開発など)や、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

  顧客のEC事業立ち上げの戦略コンサルティングから、ECサイト構築・運用・プロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みであり、前期までのECサイト構築実績は国内断トツ首位の750社超である。アライアンス戦略も強化して、13年5月には日本ユニシス <8056> と資本・業務提携した。また10月には子会社エイトレッドがサイボウズ <4776> のクラウド型サービスウェアとの連携サービスを開始した。

  11月1日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は、前年同期比11.6%増収、同8.2%営業増益、同7.8%経常増益、同7.6%最終減益だった。純利益はデータセンター移転費用の特別損失計上が影響して減益だったが、主力のECサイト構築ビジネスが順調に拡大し、デジタルマーケティング分野の拡大も寄与して増収営業増益だった。

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比12.5%増の113億円、営業利益が同24.2%増の13億59百万円、経常利益が同10.1%増の13億80百万円、そして純利益が同10.0%増の7億10百万円としている。開発費、広告宣伝費、人件費などが増加し、データセンター移転費用を特別損失として計上するが、機能を一段と向上させた「ecbeingプラスワンシリーズ」が好調であり、新規顧客獲得も寄与する。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.4%、営業利益が45.1%、経常利益が45.9%、純利益が41.0%だが、第2四半期累計の営業利益と経常利益は期初計画を上回る水準であり、特にネガティブ要因とはならないだろう。ネット通販市場の拡大を背景としてECサイト構築・運用の需要は拡大基調であり、市場シェア圧倒的1位の優位性に加えて、高付加価値サービスの投入などで中期的にも収益拡大基調だろう。

  9月25日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限37万5000株、取得価額総額の上限3億円、取得期間13年9月26日~14年3月31日)については、10月31日時点の累計で、取得株式総数3万9000株、取得価額総額3067万800円となっている。

  株価の動き(7月1日付で株式3分割)を見ると、10月上旬の700円台前半の水準から動意付いて5月高値を突破し、10月21日には年初来高値となる1017円まで上値を伸ばした。その後は反落して急騰の反動調整局面となったが、11月5日は9営業日ぶりに反発した。中期成長力を評価する流れに変化はなく、調整がほぼ一巡したようだ。

  11月5日の終値893円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS52円29銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS401円55銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。また日足チャートで見ると25日移動平均線が接近している。過熱感が薄れて再動意のタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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