【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ラクーンはEC市場拡大を追い風に好業績、再動意のタイミング

2013年11月6日 09:15

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  電子商取引(EC)サイトを運営するラクーン <3031> (東マ)の株価は急騰後の反動で戻り一服の形だが、再動意のタイミングのようだ。EC(電子商取引)市場拡大を背景に好業績見通しであり、4月高値圏回帰を目指す動きに変化はないだろう。

  アパレル・雑貨分野の企業間電子商取引サイト「スーパーデリバリー」を運営するEC事業を主力として、締め支払い決済サービスの「Paid」サービス、売掛債権保証事業など周辺分野に事業領域を広げている。主力の「スーパーデリバリー」では質の高い会員小売店と出展企業を獲得し、利便性の高いサービス提供などによって客単価や稼働率の向上に取り組んでいる。

  今期(14年4月期)連結業績見通しは、レンジ予想で売上高が103億円~106億円(前期比5.2%増~8.3%増)、営業利益が2億20百万円~2億30百万円(同21.5%増~27.1%増)、経常利益が2億10百万円~2億20百万円(同19.3%増~25.0%増)、純利益が1億25百万円~1億35百万円(同6.0%減~1.5%増)としている。純利益は税負担正常化で横ばいだが、会員数や取扱高の増加で増収営業増益見込みだ。

  第1四半期(5月~7月)は、主力のEC事業で減価償却費が増加したが、売掛債権保証事業の収益改善効果が寄与して増収営業増益だった。13年7月末時点の「スーパーデリバリー」会員小売店数は3万7570店舗(13年4月末比1030店舗増加)で、出展企業数は952社(同9社減少)、商材掲載数は38万3771点(同1万4052点増加)と好調に推移している。通期ベースでも好業績が期待されるだろう。なお11月27日に第2四半期累計(5月~10月)の業績発表を予定している。

  株価の動きを見ると、10月上旬の300円台から10月17日の戻り高値562円まで急騰した。その後は反動調整局面で戻り一服の形だが、450円~460円近辺で下げ渋り、反発の構えを見せている。11月5日には前日比47円(9.98%)高の518円まで急反発する場面があった。

  11月5日の終値483円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値23円86銭で算出)は20倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS246円54銭で算出)は2.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して強基調に転換した形であり、4月の高値圏回帰を目指す動きに変化はないだろう。また日足チャートで見ると右肩上がりの25日移動平均線が接近して過熱感が解消した。再動意のタイミングのようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題】地銀に再編機運の高まり、株価は?(2013/10/21)
【株式評論家の視点】アニコムホールディングスは相場の潮目が変わる局面に(2013/10/23)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事