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【業績でみる株価】資生堂の上期営業利益2.4倍、利益率向上、コスト構造改革の成果、押し目買い
資生堂 <4911> の9月中間期は、前年同期比で売上8.1%増加に対し、営業利益では2.4倍と大幅増益となったことが特徴である。この結果、本業の儲けを表す営業利益率が前年同期の2.50%から5.65%に大きく向上した。
国内消費景気の停滞、尖閣問題による中国での販売減少などから前期(2013年3月期)には、営業利益が2005年3月期以来となる300億円台割れとなった。しかし、今期(2014年3月期)は上期の好調で営業利益は従来予想から100億円増額され400億円(前期比53.6%増益)と2011年3月期以来の400億円台となる。
『国内化粧品事業』は、9月中間期で前年同期比2.6%減少、通期でも前期比1.7%減少となる見通し。ただ、消費マインドが徐々に明るさを増していることから上期(9月中間期)売上1689億円に対し下期1711億円と下期は回復の見通し。通期での国内化粧品売上は前期比1.7%減少の3400億円の見通し。プレステージ領域の強化を進め、デパート中心に展開のグローバルブランド『SHISEIDO』と最高級ブランド『クレ・ド・ポーポーテ』のTV宣伝を初めて実施した。美容液『ル・セラム』という強力な新製品も投入した。
また、売上構成の大きいドラッグストアにおいてはブランド誕生50周年を象徴する『エンリッチドセラム』を発売。猛暑効果で日やけ止めなど季節商品も好調だった。
一方、『グローバル事業』の上期売上は円換算で20.1%増の1869億円と好調。下期も上期比8.6%増の2031億円を見込み通期では前期比21.0%増の3900億円の見通し。アメリカでメーキャップアーティストブランド『NARS』が好調を持続している。欧州は低調だったが、ロシアが堅調。アジアでは店頭在庫を引き下げるため出荷を抑制した中国が売上減少だが、タイやベトナムが伸長している。 結果、今3月期通期の売上は国内化粧品事業3400億円、グローバル事業3900億円と、その他事業を加え合計7400億円と前期比9.2%増収の見通し。
これに対し通期の営業利益は前期比53.6%増の400億円の見通し。国内の在庫適正化と、『二度と在庫を溜めない仕組み』構築に向けて9月に出荷を抑制、下期に店頭在庫の回収を実施し在庫水準の適正化と売れ筋商品の品揃えの充実を進める。とくに、売上下位商品の回収分として営業費用40億円、店頭での取り扱い方針の変更に伴う生産終了品の回収分として63億円の特損をそれぞれ上期に経常した。こうしたコスト削減効果により営業利益は大幅増益となる。
1株利益37.6円、配当は中間期、期末各10円の年間20円の見通し。
今期の営業利益は10億円増額され400億円となったが、さらに上ブレの可能性はあるだろう。上期の進捗率が50.9%と高く、引き続きコスト構造改革に取組む効果が期待できる。国内景気に明るさも加わる期待もある。とくに、通期の営業利益率は5.4%の見通しだが、上期並みの5.65%とみれば通期の営業利益は418億円が見込める計算だ。可能性はあるだろう。
株価は昨年秋の938円から9月30日の1796円まで91.4%の上昇。26週線との乖離率が拡大したことなどから足元では1780~1790円どころで上値のフシを作った展開となっている。予想1株利益37.6円に対しPERが47倍程度と高くなったこともある。
当面は増額修正の発表で利益確定売りに押される展開だろう。しかし、1570円どころにある26週線を割り込むことはないだろう。
年末年始に消費景気の盛り上がりが予想されるし、再増額期待が高まれば見直されてくるものとみられる。26週線近辺をめどに押し目買いでよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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