関連記事
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】川崎近海汽船は出直り本格化、今期再増額の可能性や洋上風力発電関連が支援材料
川崎近海汽船 <9179> (東2)の株価は出直りが本格化している。今期(14年3月期)業績の再増額の可能性、海洋資源開発・洋上風力発電関連のテーマ性、指標面の割安感が支援材料であり、3月高値を試す動きだろう。
石炭・木材・鋼材などの輸送が主力の近海部門と、石炭・石灰石・紙製品・農産品などの輸送やフェリー輸送が主力の内航部門を展開している。13年5月に発表した中期経営計画(14年3月期~16年3月期)では、16年3月期売上高457億円、営業利益28億円、経常利益26億50百万円、純利益17億円を目標値として掲げている。
8月には新規分野としてオフショア・オペレーションとの業務提携を発表した。日本沿岸・近海における海洋資源開発・探査・掘削設備および洋上再生可能エネルギー設備に関わる支援船業務を行う合弁会社を設立し、海洋開発に関わる本格的なオフショア支援船の運航を目指す。
10月31日発表の第2四半期累計(4月~9月)連結業績(9月13日に増額修正)は前年同期比6.0%増収、同32.3%営業増益、同46.4%経常増益、同7.2%最終増益だった。近海部門は同5.6%増収だった。国内セメントメーカーの活発な生産活動が追い風となり、インドネシア向け鋼材・雑貨輸送の増加も寄与した。内航部門は同6.3%増収だった。不定期船輸送では石灰石専用船や石炭専用船が安定的に稼働し、フェリー輸送での新造船投入効果も寄与した。
第2四半期累計の好調を受けて通期見通し増額修正し、売上高は16億円増額して前期比6.2%増の451億円、営業利益は1億円増額して同5.0%増の18億50百万円、経常利益は2億円増額して同9.3%増の18億円、純利益は1億50百万円増額して同7.3%増の11億50百万円とした。減益見通しから一転して増益見通しとなった。第3四半期(10月~12月)以降の前提条件は1ドル=100円(前回公表時90円)、燃料のC重油価格7万5600円/KL(同7万3000円/KL)としている。
通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.2%、営業利益が68.2%、経常利益が69.3%、純利益が73.1%と高水準である。燃料価格の上昇が利益圧迫要因となるが、公共投資増加や景気回復などでセメント、鋼材、石灰石、石炭などの輸送量は高水準推移が予想される。通期再増額の可能性もあるだろう。
株価の動きを見ると出直りの動きが本格化している。6月安値242円、8月安値256円、9月安値262円、10月安値271円と下値を切り上げる一方で、上値は10月31日に301円まで上昇して5月23日以来の300円台を回復する場面があった。好業績を評価する動きだろう。
11月5日の終値295円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS39円17銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS741円49銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線突破後は、13週移動平均線がサポートラインとなって強基調に転換している。今期業績の再増額の可能性、海洋資源開発・洋上風力発電関連のテーマ性、指標面の割安感が支援材料であり、3月高値333円を試す動きだろう。終値で300円台を回復すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【銘柄Q&A】小野薬品工業の急伸は何を意味しているか、年末年始の『テーマ相場出現』を暗示も(2013/10/31)
・【材料でみる株価】ユーグレナは大腸ガン抑制効果判明、食料、バイオ燃料に続きますます有望、株価倍増の期待(2013/10/31)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
