【狙い場・買い場】日立化成は業績再上方修正を見直し日立系の出遅れ株として上値評価余地

2013年11月1日 12:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日立化成 <4217> は、10月25日の今3月期第2四半期(2Q)累計決算の開示に合わせて、今年7月に続いて3月通期業績の再上方修正を発表したが、株価は、1株純資産1488円水準での小動きと限定的な反応にとどまっている。日立グループ株は、親会社の日立製作所 <6501> を筆頭に軒並み今期業績を上方修正、株価も好感高しているだけに、日立化成の出遅れが目立つ。低PER・PBR修正でグループ各社を追撃、年初来高値1809円をターゲットにしよう。

  同社の今期通期業績は、売り上げと営業利益を期初予想の据え置きとしたが、経常利益を7月の上方修正値より5億円、純利益を20億円それぞれ引き上げ、純利益は、245億円(前期比30%増)と連続増益率を伸ばす。再上方修正要因は、7月と同様に円安進行による為替差益発生と福島第一原子力発電所の事故による操業停止期間の逸失利益に対する東京電力 <9501> からの補償金を特別利益に計上したことにある。この特別利益が、業績再上方修正への業績評価・株価感応度を鈍くしているが、業績実態を詳しくみれば業績好転は明らかである。

  現に2Q累計業績は、利益が、7月の上方修正値を約19億円~32億円上ぶれて着地しているが、これは機能材料セグメントでは、半導体用エポキシ封止材や半導体ダイボンディング材料の新規採用が増加し、先端部品・システムセグメントでは、粉末冶金製品や車両用電池が順調に推移していることなどが要因で、半導体用エポキシ封止材は、昨年10月に日東電工 <6988> から同事業を譲り受けたことがフル寄与しており、スマートフォン向けのディスプレイ用回路接続フィルムも売り上げを伸ばしている。

  株価は、年初来高値から1412円まで調整、7月の1回目の上方修正では1779円まで上値を伸ばしたが、外資系証券が自ら予想した同社の今期業績を自ら下方修正したことが売り材料視されて1432円まで再調整、PBR1倍水準での下値もみ合いを続けている。PER12倍台の出遅れ訂正で高値キャッチアップに弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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