【編集長の視点】野村HDはもみ合い、証券株は2Q業績が1Q対比減速も中間配当増配が支援し7戦6勝

2013年10月30日 09:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  野村ホールディングス <8604> は、9円安の728円と続落して寄り付いたあと、7円高と引き戻すなど前日終値を挟んでもみ合っている。

  前日29日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)累計決算を発表、6カ月(4~9月期)ベースでは大きく利益を伸ばしたが、3カ月(7~9月期)ベースの比較では過去最高となった第1四半期(4~6月期)に対して、利益が、減速しており、前日の米国市場で、同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して18円安(円換算値)で引けて帰ってきたことも響いて利益確定売りが先行するとともに、同時発表の中間配当増配を評価し下値買いも交錯している。

  同社のほか証券株は、6社が前日に2Q累計決算を発表、同様の業績推移で、多くが、中間配当を増配しており、大和証券グループ本社<8601>(東1)が、23円高の898円と反発し、株価が続伸していたいちよし証券<8624>(東1)が、16円高の1463円、インヴァスト証券<8709>(JQS)が、49円高の1109円とそれぞれさらに続伸するなど、全体では6社が上昇(勝ち)する7戦6勝となっている。

  野村HDの2Q累計業績は、前年同期比3%増収、3.3倍税引前純益増益、22.1倍純益増益と続伸したが、3カ月ベースでの1Q業績との比較では、売り上げが15%減、税引前純利益が35%減、純利益が42%減と伸び悩んだ。アセット・マネジメント部門は、投信を中心に資金が流入して堅調に推移し、ホールセール部門も、すべての海外部門で増収となったが、顧客アクティビティの低下が、日本関連ビジネスに影響し減益転換した。中間配当は、8円(前年同期実績2円)に増配し、期末配当は、引き続き未定(前期実績6円)としている。

  第3四半期累計・3月通期業績の予想については、各国の市場で多角的に展開している投資金融サービスで経済情勢、相場環境に起因するさまざまな不確実性が存在するとして開示していない。

  株価は、「アベノミクス」による株価上昇とともに5月に年初来高値980円まで急騰し、相場の調整期入りとともに659円まで突っ込み、半値戻し水準の833円までリバウンドしたあと683円まで再調整、三角保ち合いを形成している。同社株を含めて証券株は、典型的な市況産業株として上放れるか下放れるか、同社を含めた3月期決算会社の2Q累計業績の動向が左右するこの秋相場次第の展開が続きそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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